親しらずの治療の考えかた
先日の野球大会の時の休憩時間に、色々と矯正の先生をおしゃべりさせていただきました。
その際に、少し疑問に思っている事を色々質問させてもらいました。
今回は、「親しらず」の治療の考え方についてまとめてみます。
「親しらず」は個人差がありますが、だいたい20歳前後に萌出(生えてくる)ことが多いのです。
今回、私が「親しらず」に関して質問した事は2つです。
ひとつは「親しらず」に存在は、顎関節(噛み合わせ)に影響するのかということ。
もう一つは「親しらず」は歯並びを乱すのかということです。
結論としては、どちらの質問も悪影響を及ぼすとの事でした。
歯並びに関しては、12~13歳位で親しらずを抜歯してしまうとのことでした。
なぜなら、まだ歯肉の中で完全に歯が完成してはおらず、親しらずの頭の部分しか完成していないので、抜歯する時の苦痛がすくない(抜きやすい)ということと、その後の永久歯の歯並びに悪影響を受ける前に取り除くというものでした。
噛み合わせに関しても、噛み合わせの治療が終わっても親しらずの影響でまた噛み合わせがずれる可能性が高いとのこと。
この2つの理由で親しらずは抜歯するのが妥当だということでした。
また、以前、講習を受けた勉強会では、親しらずが歯周病原菌の温床になる可能性があるとの報告を聞いたことがあります。
そのため、今回、野球大会の昼休みに話した緊急親しらずサミットは。「親しらずは、基本的に抜歯」という結論がでました。
それにしても暑い場所で、熱い議論が出来たものです。
親知らずサミット、野球サミットより熱い。
残暑きびしサミットです。