ジルコニアの可能性
歯科業界でジルコニアという金属に変わる補綴物が出てきたのはもう10年以上前の事です。
金属以上の強度と堅さをもち、光透過性が優れていて、耐摩耗性が抜群な素材なのです。
しかも非金属(本当は金属)として扱われ、あまりの堅さから金属の溶解が少なく金属アレルギーが発生しづらい、とても歯科にとってはありがたい物質なのです。
しかし、加工がとても難しく、特殊な機材が無いと作成出来ないという難点もあります。当院は基本的に院内技工なので、多額の投資を行い院内でジルコニアの加工が出来る設備を備えました(技工依頼おまちしています 笑)。
で、その堅さと強度は金属以上なので、今まで金属で作ってきたもの、例えば切削器具もジルコニアで採用い出来るのでは無いのかということで、ジルコニア製のインプラントや技工用の切削器具が作られました。これがまた良く切削出来て、ホントに使いやすいのです。
ここで、私の趣味の模型なのですが、実は模型で使用する機材って歯科の器具と同じなのです。
今年、歯科機材メーカーでもあるARGOFILEさんからマジ・スク(マルチ ジルコニア スクレーパー)という模型用のナイフが発売されたのです。
切れ味が衰えなく、指先等を切らないジルコニアのナイフは爆発的に売れまくっています。
私もずっと欲しかったのですが、まったく在庫が無く全然変えなかったのです。
このナイフをとある通販サイトでお気に入りに登録して、毎日毎日チェックしていたところ、今月頭に「在庫有り」との表示が。急いでポチッとようやく手に入れました。このサイトでは次の日には既に売り切れになっていました。
実際に使ってみた感想は、ヤスリで細かく時間を掛けて行っていた作業が短時間で簡単に綺麗な模型の表面が再現出来ます。
本当に購入できて嬉しい。私は工具は丁寧に使う癖があるので、一生使っていきたいな。
ほんと、ジルコニアって凄い。
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