実は一番大切な事。
この問題については長い間煮え湯を飲まされてきました。
それはデータを紛失したり、誤って削除してしまう事です。これは実は一番やってはいけない事です。
私が開業したばかりの頃です。今は当たり前になっていますが、X線のデジタル化がまだまだ進んでいませんでした。これは業者の方に聞いたのですが福島でデジタルX線を全てのユニットに配置したのは初めてでは無いか?との事でした。
そのため、業者も詳しくデジタルX線の詳しい事や配線等の事をよく理解していなかったらしく、開業間近の患者さん約100人分くらいのデータを誤って削除してしまったという事件がありました。
まだ患者さんから信頼も何も無い開業1ヶ月目くらいでのこの出来事。本当に辛い事でした。
そのメーカーのトップの作業員が復旧作業に当たりましたが、当時は削除したデータを復活させる事は出来ませんでした。メーカーのお偉いさんが謝罪に来ましたが、そんな事ではデータは戻りません(その削除してしまった業者の方は首になっていました)。
私も患者さんに謝罪して、もう一度全員分のX線を再撮影しなおしました。
いままで大学院や患者さんのデータを誤って削除したり、機材の破損でデータが飛んでしまったりした事が幾度となくありましたので、自然とバックアップを取る習慣が出来ています。
今はcloudシステムがあるので、勿論cloudにも保存しますが、古いやり方ではありますが、HDにきっちりとバックアップ(大体4個のHDにバックアップ)する方が安心です。
多分、この仕事を引退するまでこのやり方は変わらないと思います。
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