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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2021年12月11日 (土)

ノーリアクション。

仕事(診療)を持続して行くのは、少しでもやり甲斐が無いとキツいです。

経済的な事よりも精神的にやり甲斐のある方が、個人的には長続きはすると思います(経済的なやり甲斐はあくまでガソリンに過ぎません)。

先日の事です。

初診で来た患者さんの反応が全く無いのです。

開業以来初めての経験でした。

質問しても説明しても人形と話しているみたいに反応が無いのです。これは本当にキツかったです(苦笑)。

患者さんがノーリアクションのまま説明だけが長々と続いていると、私の心の中で「寝ているのかな?」「起こっているのかな?」「やる気が無いのかな?」「帰りたいのかな?」など要らぬ疑惑がむくむくと育ってきて、本当に辛かった。

大抵は、「怖がったり、興味津々になったり、怒ったり、感心したり、眠そうだったり、質問したり」と何らかのリアクションがあるのが普通なのですが、この患者さんは殆ど感情が無いかの様に前を向いたまま何も喋らず、顔にも表情が無かったのです。

私が説明の最後に「出来るだけ歯を残すよう努力します」と言うと、「抜歯されるかと思った」とぽつり。

あ、この患者さんは説明をちゃんと聞いていたんだ・・・・と思ったら少し救われました。

感情の起伏が激しいのは対処の仕方がありますが、感情が全く無いのは手も足もでません。

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