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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2020年2月18日 (火)

良くならない訳。

これが全てだとはいいませんが、歯科開業医で扱う疾患の大きな原因は「バクテリア」と「力」だと思って診療しています。
バクテリア、いわゆる歯周病菌です。「力」とは食いしばりや歯ぎしりです。
歯周病は歯を家に例えると「しろあり」みたいなものです。力は「地震」だと思ってください。
だから、「しろあり」が沢山いて、「地震」が発生しやすい土地の家(歯)はすぐに崩壊してしまう・・・という理屈です(苦笑)。
歯周病の治癒は、しっかりと磨くスキルを磨き、定期的なプロ(衛生士)のクリーニングを地道に続けるしかないのです。食いしばりや歯ぎしりは、上下の噛み合う歯の噛み合わせが悪ければ、歯が破壊されていきますので、ボクシングやラグビーで付けるマウスピースを「歯ぎしりや食いしばり」が発生しやすい夜間や力作業中に付けて貰うしかありません。
歯並びは矯正治療で治す事が出来ますが、残念ながら現在の保健システムでは「自費扱い」なのです。
そのため、敷居の高い治療方法と言わざろうえません。
だから、保健で出来る治療費の低い「マウスピース」を選択するしかないのです。
同じ歯科医師の中には、「ずっとマウスピースを付けろなんて言えない」という先生もいますが、それはごもっともな事です。
なかなか続けられるものでは無いですよね。分かります。
しかし、患者さんの経済状況や仕事(学業、結婚式、卒業式での写真撮影の時の笑顔)の関係で、矯正を避けたい患者さんは東北では多いのです。
そうすると、保健治療のマウスピース一沢なのです。
虫歯や知覚過敏の患者さんの殆どは、(要するに)歯並びが悪いから疾患が出来ていると考えられるのです。そんな患者さんにはマウスピースを作製(殆どの患者さんが同時に顎関節症も発症してます)する事が多いのですが、大抵は良くなる方向に向かいます。
しかし、先日患者さんから、早く治療して欲しいとのクレームを受けました。
早期にマウスピースを作製しているので、悪くなる方向へは行きずらいなって思ってたのですが、話を聞く聞くとマウスピースを全く装着していないのです。
マウスピースは魔法やまじないの類ではないので、装着しないと効果は出ません。
作製して持っているだけでは、治らないのです(苦笑)。
「いつまで治療しても良くならない」と言われてもご自身で治療放棄(マウスピース未装着)では治らないのは当然です。
そんなこと、小学生でもわかるよ(苦笑)

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