「PATERSON」再び。
昔は自分の生活が乱れていると感じたときは読書をして、精神的な乱れを戻していました。
勿論、村上春樹さんの本です。
好んで読んでいたのは、「ダンス・ダンス・ダンス」、「国境の南、太陽の西」、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の3冊。
しかし、最近は村上春樹さんの本はあまり読まなくなりました(しかし、世界で一番好きな作家であることは今後一生変わらないし、今後も読み続けます)。
で、なにを使って、生活の乱れをリセットしているかといえば、もっぱらDVDです。
以前もこのブログで書いた「PATERSON」というジム・ジャームッシュ監督の映画です。
パターソンという町に住む、パターソンという名前の青年の1週間を淡々と静かに描いていく作品。
このパターソンという青年の趣味は詩を書くのが趣味であり、生活の中心なのです。
(作品の隔もしくは軸は、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズというアメリカの詩人が書いた「パターソン」という詩集なのです)
普通に生活していく事がいかに素晴らしい事かというのがこの映画で良く分かります。
先日も夜中に一人で鑑賞して、心にしっかりと「穏やかビタミン」を充電しました。
このパターソンの世界に浸りたくて、「パターソン」の日本語翻訳詩集本(映画中で、永瀬正敏が持っていた本)を買おうと思ったのですが、あまり出版数が少なく、映画で有名になってしまったためか驚くほどの値段になってしまっていて断念。
その代わり、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩集を買いました。
詩集を買うなんて初めてでしたが、中々素敵な体験でした。
私もノートと鉛筆をもって町に出て詩でも書いてみようかな・・・なんて詩的な気分になっちゃいました。
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