母といつまでも。
私の母は、自分の体の状態に不安を覚えると、いつも私に相談してきます。
残念ながら私は歯科医なので、体の事は自分の経験と予測で喋るしかないのです。
「多分、内科かな?整形外科かな?」といった具合。
母は、早くに旦那(私の父)を亡くしているので、重大事や決断はいつも一人で行ってきました。
とても厳しく、辛い日々だったことが予想されます。
家族に囲まれていても、決断は苦しいものだから。
そのため、最近は出来るだけ相談相手になってあげたいなと考えています。
そんな母が手術をすする事になったのです。
母も、もう後期高齢者なのでちょっとの事でも、一大事に発展しないとも限らないので。
腕に、腫瘤のようなしこりが確認出来たのです。
で、その手術が木曜日の午後に決まったので、私も付き添ってきました。
手術の準備に入る時に、看護師さんが術野の確認に来ました。
しかし、腕のどこを触診しても腫瘤が見つからない。
看護師さん曰く「先生に確認してもらいましょう」との言葉を受けて手術室へ。
しかし、ものの10分で戻ってきました。
腫瘤が確認(触診)出来ないので、手術は中止だという事。
母ははちょっぴり憤慨していましたが、私は一安心。
私の歯科医院でも、手術が中止になることなど日常茶飯事。
はやり、体にメスは極力入れない方が良いに決まっている。
今回は、たまたま、自分で腕の腫瘤を発見して、手術をしましょうか?という流れになったが、実は人間の体は流動的で至る所に色んな症状が出ては消えている。気がついていないだけなのです。
母は、昔は独断で決断して来たことが、私が帰ってきた事で相談出来る様になった事が嬉しいみたい。
相談くらいいつでも聞くよ(疲れている時は勘弁してね)。
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