首、膝・・・。
どんな事でもそうなのですが、「1万時間の法則」というものがあります。
どんなに難しい事でも、不器用で出来なくても、とにかく1万時間その事について繰り返し行っていればどんな人でも上達するって事みたいです。
楽器(ピアノ)、職人さんの修行等々。
だから、毎日、毎日同じ事を繰り返し、意識をもって繰り返せばどんな人でも上手くなれるのです。
私の歯科治療も同じ。
明らかに医者に成り立ての時や開業時の自分の歯科治療の腕前は上手くなっているし、時間も早いです。
これは自信をもって断言出来ます。
私は基本的に血なまぐさいのか、外科手術が大好きなのです。
(細かいのも好きなので、最近は矯正も大好き)
だから、今まで難しいと言われてきた外科術式にも挑戦し、自分の物にしてきました。
(代診の先生が30分やって抜けなかった歯を10秒で抜いた事もありましたっけ)
術式が上手くなったのは、実は診断が上手くなっているのが原因です。
診断が上達しているので、余計な事をしなくなったのです(自慢ではなく、事実として)。
ただ、最近新たな問題が出てきました。
例えば親知らずの抜歯なのですが、下顎の横を向いた状態で埋まっている歯はどは、口腔内で、しっかりと切開、骨除去を丁寧に行えば歯がクッキリと見えてくるので、CTで神経の場所を確認しつつ丁寧に手術すればいとも簡単に抜歯できます。
これは私が上手いからではなく、1万時間の法則のたまものです(最初の方の患者さんには申し訳ないですが、そりゃ15年以上前の抜歯は時間はかかるは、口の中は血の海だわって。。。。)。
親知らずは下顎だけではありません。
上顎にもあります。
上顎は比較的簡単で、「サクっ」と抜ける場合も多いのですが、親知らずが深い位置にある場合は、下顎の親知らず抜歯よりも難しいです。
とにかく見えないから(苦笑)。
で、難し上顎の親知らずの場合は、とにかくCT画像をじっと見つめて、親知らずと上顎洞、第二大臼歯との位置関係、唇側よりや口蓋よりかを見極めて切開と骨除去をすすめていくのですが、ずっと前屈みの中腰で、左足をずっと踏ん張りながらの作業。
最初に、「首」が悲鳴を上げてきます。
次に「膝」。
10年前は体の悲鳴は聞こえなかったけど、治療がいまいち。
今は治療は自信あるけど、体が悲鳴。
ほんと上手くいかないわ、世の中。
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