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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2018年8月14日 (火)

こんな器具使ってみたいな。

どんな職業の方でも、仕事をするには道具が必要ですよね。
職業によっては、ボールペンだったり、包丁だったり、時にはトンカチ(ハンマーか、今は)、ドライバー、ラジオペンチだったり。
歯科医も一応、技術職なので道具は大変重要です。
医療系の道具の一つの条件として、高熱に耐えられる仕様になっているという事でしょうか。
つまり、滅菌出来ないといけません。患者さんに触れるものなので。
だから、大変に、大変に耐久性が高くないと直ぐに駄目になってしまいます。
そのため、器具(道具)一つ一つに沢山のテクノロジーが詰まった大変高価なものになっています。
観血処置をする道具というのは、私の経験上大変丈夫です。
観血処置っていうのは出血を伴う処置です。抜歯とか神経を抜いたりとか、腫瘍を取り除いたりとか、インプラントを埋入したりとか。
壊した経験は数少ないです。数少ない経験からいえば、ディセクターを手術中に折ってしまった事が2回。残根鉗子のネジが処置中に外れてしまった事が1回。
ディセクターっていうのは、手術する際に歯肉に切開する箇所のマーキングをするものなのですが、私はこのディセクターを多用します。先端がとても細くて、マーキング以外にも難抜歯や異物の除去、歯肉の圧排など、それはそれは使い勝手が宜しい(笑)。
前出の残根鉗子のネジが外れてしまったのも、壊れたのではなく、単なる寿命だとおもいます。
要するに、歯科の道具はガシガシと使っても、耐久性が高くあまり壊れないものが多いです。
ただ、矯正器具の道具のピンカッターだけは別。
やはり、ワイヤーの切断を行う作業が多い矯正は別です。
歯肉を傷つけずに目的の場所のワイヤーや結紮線を切断するには良く切れる刃先の尖ったカッターが必要なのです(単に、私の使い方が悪いからかもしれないけど)。
このピンカッターの寿命が非常に短い。直ぐに切れなくなる。
他の外科系の道具が10年単位だとすると、これは年単位、下手すると月単位で駄目になっちゃう。
矯正をよく治療に取り入れる友人もピンカッターは良く買い換えていると聞くので、あながち私だけの事ではないと思うのです。
切れるピンカッターだと、明らかに処置速度が速く、患者さんの苦痛が少ない。
で、そんな事を考えていると材料業者さんが1枚にチラシを持ってきました。
「専門職人による手仕事・・・完全ハンドメイドで鋭角部を極力加工し術者の手を傷つけないなめらかな仕上げ」のピンカッター。
うわ〜〜、こういう職人の手仕事で作った道具って使ってみたい。。。
ピンカッターは消耗品なので、あまり大金を投入出来ないですね。
約1,5倍くらい高いです。
でも、こういうこだわった道具を使う様になれたら、素敵だろうな。

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