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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2017年11月22日 (水)

切開線について悩む

昨日はインプラントの手術がありました。
前歯部という審美性が求められる場所です。
今回の手術は中切歯という前歯を手術時に抜歯して、その抜歯窩(歯を抜いた穴)にインプラントを埋入するというものと、過去に既に抜歯してあった場所の2カ所にインプラントを行うというものです。
既に抜歯してあった場所の骨は吸収して痩せていて、歯が残っている場所はキチンと豊隆がついています。
今回の手術では、吸収(既に抜歯している場所)している骨を隆起させ、抜歯してインプラントを入れる場所は吸収させないように手術をするというものです。
計画としては、骨を移植したり、歯肉を移植したりする予定でした。しかし、実際手術に入ってみるとCTで確認していた骨と実際眼で確認した骨では大きく違っていました。
CTを3D化すると骨の軟らかい場所は画像として映りにくいので、骨が穴だらけに映るのですが、今回の骨はしっかりとしていて、とても良い状態でした。
そのため、手術の際の切開と縫合で何とか良い状態に持って行けると判断しました。
ただ、切開線の決定ってとても難しくて、前の晩はずっと患者さんの口腔内の写真を穴が空くほど睨んでいました。出来るだけ縦切開を入れないように設計しました。
インプラントをしっかり埋入出来き、縫合も歯肉が綺麗に見える様に厚みを持たせて行い、抜歯窩の穴が空いた部位は口蓋という口の天井の部位から歯肉の移植を行いました。
インプラントの埋入はある程度システマティックに出来るのですが、切開線や縫合について、毎回悩みます。
まあ、それが口腔外科の醍醐味ではあるのですが。

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