まあ、当たり前といえば当たり前なのですが。
私が途方にくれる時といえば、仕事が山積みの時。
まあ、全うな生活をしている方々ならそれは当たり前のことなのですが・・・。
話は、ちょっと昔の話なのですが、私が大学院の時の話。
私の研究は理工系でした。つまり材料学。患者さんを治験として行う華やかな研究ではありません。
材料の変化を毎日、毎日地味に一人でコツコツとデータをとる実験です。
利点は、自分のペースで出来る事。欠点はサボろうと思えばいくらでもサボれる事。
とにかく研究というのは、自分に厳しく、集中力を切らさないようにし、忍耐力を持続させる行為です。
しかし私は、恐ろしく忍耐力が欠落していたのです。努力をする気持ちはあるのですが、目の前の娯楽に負けてしまうのです。
そんな事だから、研究がどんどん遅れて行きます(苦笑)。
まあ、当たり前です。
しかし、大学院生というのは職業ではありません。必ず卒業しなければいけません。
仲間どんどんと、論文の執筆に取りかかるなか、なかなか実験のデータがそろいませんでした。
やっとこさ、実験データがそろっても、今度はそれを解析しないと論文執筆は出来ません。
だって、自分がやってきた研究に結論を出さなければいけないのですから。解析しないと研究をやっている自分自身が自分の研究の理解が深まらない。
しかし、このデータ解析というのは、実験の数倍も地味で、忍耐力のいる仕事なのです。
ついつい、サボリがち、楽な方、楽な方へ気持ちが向かいがちです(苦笑)。
でも、ついに教授の雷が落ちました(泣)。
期日を設けられてしまったのです。
しかし、人間はタフな生き物です。そんな切羽詰まった状況でも快楽の逃げ道を探してしまうのです。
そんな自分の弱いメンタルの窮地を救ったのが、友人の研究に対する姿勢でした。
「とにかく一歩でも半歩でも前に進まないと、絶対に終わらない。少しでも進めはゴールは近づく。やりさえすれば必ず終わる」という姿勢をみたのです。
それからは、自分の甘い考えに嫌気がさし、まじめになりました。
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この2週間ほどは、そのときに辛い時のことをずっと考えて生活していました。
でも、毎日すこしでも、ちょっとでも溜まっていた仕事をこなしていました。
おかげで、なんとか仕事にも目処がつく事ができました。
だって、大学院は、ぶっちゃけ辞められるけど、今の生活は辞めることは出来ないから、やるしかない(苦笑)。
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