起・承・転・結
最初が一番大事。最初が一番肝心。
こんな事をよく聞きますが、あながち間違っていない気がします。
小説でも、ビジネス書でも、はたまた論文でも、掴みの『起』があって、初めて『結』があります。
だいたい、どの本でも言いたいことの半分は前半のそれも最初の所に書いてあるような気がします。そこをおろそかに読み進むと、たいてい途中で何が書いてあるのか分からなくなり挫折してしまう気がします。
本屋で本を買うときは、ざっと最初の10ページを5分くらいで読んでしまい、この先、続きが読みたいな!!という本を買うようにしてます。
閑話休題。
私が大学生の進学部だった頃、勉強が苦手で、苦手で。まじめに勉強はしていたのですがいっこうに成績が上がらないのです。自分でもいやになるくらいに。
今考えると、勉学の最初の『序文』みたいな所は飛ばして、いきなり公式を丸暗記していたように思います。これでは何事にも応用が利かない。
あまりに勉強の点数が上がらないので、友人に相談したことがあります。その友人が私に質問してきました。
『たとえば、猪狩(私です)は、英語を勉強する時に、どこから手をつける?』
私は、こう答えたことを覚えています。
『そりゃ、単語の意味からだろ?』
その答えに、友人はがっくりした顔で、 『そりゃ、おまえが勉強できないのは無理はないな』というのです。
『英語は、まずは発音から覚え、文字と発音を組み合わせていかないと、絶対に頭に入らない』と断言しました。
それは、私には全くない発想で、非常に驚いた記憶があります。「関連付け」というそうです。
この友人の言葉は非常に参考になりました。結論は、勉強に、「一夜漬け」というのは存在しないのです。それは、勉強ではなく、たんなる『賭』だと。
日々、コツコツと関連付け、応用付けを繰り返さないと、自分の『もの』にはならないのだそう。
私は、勉強の『起』を飛ばして、『結』を勉強していたのです(苦笑)。
とかく人間ですから、先を見てみたい、先を体験してみたいという気持ちがあるのは当たり前です。
でも、そこから一歩まえに進むことのできる人は、最初の『起』を大事にしている人かもしれません。
生き方だったら、朝の『おはようございます』、食事の時の『頂きます』から始まれれば、その日は一にうまくいく気がします(笑)。
とあるビジネス書にこんな事が書いてありました。
『思い立ったら、その日が初日。今日から始めるぞ・・・と初心に返ることは簡単だ』と。
今年1年を見据えてがんばる気があるなら、1年の始まりの1月に腰を据えてしっかりと基礎の『起』から初めてもいいかもしれないですね。
私も昨日から、かみ合わせの勉強をまた始めました。まずは人間の骨格を『ヒトの進化の起源』から初めてみました(笑)
そこから?
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