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2010年3月 8日 (月)

強敵出現にわくわくな毎日

『歯科は医科と違って、歯しかないから、診療科目は一つだけでしょ?』

とお思いの方が非常に多いのですが、歯科はいくつもの科に分かれています。

保存科(根の治療や修復)、補綴科(入れ歯や銀歯)、口腔外科(手術や抜歯)、小児歯科、矯正歯科、スポーツ歯科、インプラント科、口臭科などなど。

各歯科大学によって、診療科目がまちまちなので、もっとあるかもしれません。そのくらい科目が多いのです。

私は、もともと専門は『補綴科』といって、入れ歯や銀歯を作る講座に所属していました。そのため、入れ歯の患者さんが来院するとかなり気持ちが燃えてきます。

私はなんども言いますが、補綴科の人間だったので、基本は総義歯を中心に考える癖があります。バランスが悪いとすぐに外れてしまうし、歯の排列が悪いと、発音や審美的に問題がでるし。

で、2ヶ月まえから、ある患者さんが来院しています。

その患者さんは、上下総義歯なのですがとても難しいのです。

その患者さんは、いくつもの総義歯をもって来院されました。点検した結果、そのどれもがすばらしできばえ。きちんと吸着し、口の中にしっかりと収まっています。

総義歯というのは、吸着をしっかりさせ、口のなかで動かないように作ります。つまり、落ちない、動かない入れ歯を目指すのです。

なぜ、そのすばらしい義歯がその患者さんには駄目なのか。

患者さんいわく、『顎に入れ歯が吸着しずぎて、窮屈な感じがすることと、鼻が圧迫されて息苦しいということ。それと、やはり落ちない入れ歯が欲しい』ということなのです。

圧迫するなら、圧迫させないように入れ歯の辺縁を削るしかありません。しかし、辺縁を削ると、表面張力が失われて入れ歯の吸着力が急速に衰えていきます。

この矛盾する2つの問題を同時に解決していかないといけないのです。

これは非常に難しい問題です。でも、同時にかなりやる気になっています。

患者さんには、「必ず解決しますから」と宣言いたしました。

患者さんもしっかり毎日通院してくれています。

最近では、「はやく来ないかなぁ~」とまで思うようになってきました。

かなりわくわくな日々です。

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