インフルエンザの予防注射をしましたが・・・・・。
本日はデンタルハイジニスト&オーラスヘルプセラピー協会が編集した『歯から始まるQ&A~内科医が答える歯と健康~』よりお届けいたします。
Q:インフルエンザの予防注射をしたら、38度くらいの熱がでました。抜歯する与薬をしていたのですが、「今日は歯を抜くのをやめましょう」と言われました。覚悟していったのに、どうしてかな?
A:抜歯によって発熱することがあり、さらに熱が上がってしまうからです。
インフルエンザの予防接種については、13歳から64歳では、1回0.5mlを皮下注射し、ブースター効果を期待する場合は、数週間後に再度接種すると定められています。
インフルエンザワクチンでのアレルギーなどの副作用は軽微で、軽度の発熱や頭痛が起こることがありますが、5~10%の頻度です。つまり、ワクチン接種後に発熱した場合、それが、ワクチンが原因かどうか、にわかには確定出来ないのです。
例えば、偶発他の感染症に罹ったかもしれませんし、感染症ではない他の何かが原因かもしれません。そして、歯科治療も、場合によっては発熱の原因になることもあります。
ワクチンによる副作用の可能性が高ければ、数日で自然消滅するのでそのまま経過を観察するかもしれませんし、他の感染症が疑わしければ必要に応じて抗生物質を投与することもあるでしょう。それぞれの原因に対する適切な処置が必要となります。
ここで、インフルエンザワクチンの副作用として発熱している方が、抜歯によってさらに発熱っしたらどうでしょうか?単純な足し算ではないかもしれませんが、単発なら耐えることも出来たかもしれない発熱も、一度に襲ってくると手強いでしょう。熱を下げる時も、一筋縄ではいかないかもしれませんが、抜歯の予定を延期することは出来ますよね。体調を整えてからでも遅くはないと思いますよ。
参考文献 歯から始まるQ&A~内科医が答える歯と健康~ デンタルハイジニスト&オーラスヘルプセラピー協会編集 九天社
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