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2009年10月18日 (日)

家事のやり過ぎ?

本日は、日本経済新聞2009年14日分の『温故知新のエコライフ』よりお届けいたします。

テキスト:ナチュラルライフ研究家 佐光 紀子さんの著作分より

◇家事のやり過ぎ

平均4時間半。さあ、何の時間でしょう?日本の主婦が一日に家事にあてる時間だそうです。

家事が苦手な私には、びっくりの数字。だって一日のうち7時間寝て、8時間仕事をして、移動に1時間かけたら残り8時間。その半分以上が家事で終わる計算です。皆さんはどうですか?

調査したのは洗剤など日用品を販売するプロクター・アンドギャンブル。

対象は子を持つ20~50代の既婚女性で、米国と英国、スウェーデン、中国でも実施したそうです。わかったのは日本女性の家事時間が長すぎることです。

他国で最も長かったスウェーデンでも160分と、日本の6割程度。最も短かった中国は2時間未満。日本の半分以下でした。もっとも、日本女性の手際が悪いわけではないみたい。

問題は家事の頻度です。

たとえば、日本では毎日洗濯をする人が9割いますが、他国ではせいぜい6割。

掃除を毎日する人が半数を超えるのは日本と中国だけ。

しかも中国では4割が「自分と家族で担当する」と答えているのに、日本では8割が「自分の担当」と回答。

家事を全部抱えてがんばる姿には、もう脱帽です。

結果はきれい好きな日本人の特性によるもの。別に他国の水準に合わせる必要も無いでしょう。でも、それは家事を担う人がハッピーであればこそ。

調査は追い打ちをかけます。家事を「義務」と感じる主婦は日本では実に6割超。これまた他国を抑えトップでした。

家事は苦手で嫌いという私みたいな主婦だって少なくないはず。それでも「やらなければならない義務」と感じているなら、つらいかも。

家族と分担するなり、負担を軽くする工夫が、もっと必要です。

ちなみに我が家では食器は食器洗い機まかせ。洗濯は、洗い終わったらしわをのばして一度たたんで、かごに入れ、干すのだけ家族によく頼みます。

絡んだ洗濯物を解きながら干すのは面倒なもの。だから作業を細かく分けて分担するのです。トイレ掃除も家族みんなで床、便器、便座をちょこちょこふくので、時間も手間もずいぶん省けます。

主婦がハッピーなのは明るい家庭の基本。かくなるうえは「日本家事簡素化同盟」を旗揚げしましょう。家事は女性がするもの、という幻想はそろそろ忘れて、みんなでハッピーに。

え、そんな恥ずかしい団体には加盟できない?その思い込みを捨て去ることが、家事簡素化の第一歩ですよ。

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