家事のやり過ぎ?
本日は、日本経済新聞2009年14日分の『温故知新のエコライフ』よりお届けいたします。
テキスト:ナチュラルライフ研究家 佐光 紀子さんの著作分より
◇家事のやり過ぎ
平均4時間半。さあ、何の時間でしょう?日本の主婦が一日に家事にあてる時間だそうです。
家事が苦手な私には、びっくりの数字。だって一日のうち7時間寝て、8時間仕事をして、移動に1時間かけたら残り8時間。その半分以上が家事で終わる計算です。皆さんはどうですか?
調査したのは洗剤など日用品を販売するプロクター・アンドギャンブル。
対象は子を持つ20~50代の既婚女性で、米国と英国、スウェーデン、中国でも実施したそうです。わかったのは日本女性の家事時間が長すぎることです。
他国で最も長かったスウェーデンでも160分と、日本の6割程度。最も短かった中国は2時間未満。日本の半分以下でした。もっとも、日本女性の手際が悪いわけではないみたい。
問題は家事の頻度です。
たとえば、日本では毎日洗濯をする人が9割いますが、他国ではせいぜい6割。
掃除を毎日する人が半数を超えるのは日本と中国だけ。
しかも中国では4割が「自分と家族で担当する」と答えているのに、日本では8割が「自分の担当」と回答。
家事を全部抱えてがんばる姿には、もう脱帽です。
結果はきれい好きな日本人の特性によるもの。別に他国の水準に合わせる必要も無いでしょう。でも、それは家事を担う人がハッピーであればこそ。
調査は追い打ちをかけます。家事を「義務」と感じる主婦は日本では実に6割超。これまた他国を抑えトップでした。
家事は苦手で嫌いという私みたいな主婦だって少なくないはず。それでも「やらなければならない義務」と感じているなら、つらいかも。
家族と分担するなり、負担を軽くする工夫が、もっと必要です。
ちなみに我が家では食器は食器洗い機まかせ。洗濯は、洗い終わったらしわをのばして一度たたんで、かごに入れ、干すのだけ家族によく頼みます。
絡んだ洗濯物を解きながら干すのは面倒なもの。だから作業を細かく分けて分担するのです。トイレ掃除も家族みんなで床、便器、便座をちょこちょこふくので、時間も手間もずいぶん省けます。
主婦がハッピーなのは明るい家庭の基本。かくなるうえは「日本家事簡素化同盟」を旗揚げしましょう。家事は女性がするもの、という幻想はそろそろ忘れて、みんなでハッピーに。
え、そんな恥ずかしい団体には加盟できない?その思い込みを捨て去ることが、家事簡素化の第一歩ですよ。
最近のコメント