歯周病と関連が深い自己免疫疾患1
本日は渡辺秀司先生の著書『歯周病を自分で治す本~歯のグラグラが治る、口臭が消える、不思議な樹脂を発見!~』よりお届けいたします。
◇歯周病と関係が深い自己免疫疾患◇
免疫不全とは、細菌などの外敵に対して防御機構(免疫不全)が正常に働かず、抵抗力が落ちた状態をいいます。
免疫不全は自己免疫疾患によっても起こります。私たちの体は、細菌などの外敵や異物に対して、抗体を作って闘います。普通、自分の組織(細胞)に対して抗体を作ることはありませんが、何らかの原因で自分の赤血球に対する抗体ができてしまうことがあります。
つまり、抗体が正常な細胞を攻撃して障害をもたらし、病気を発生させるのです。このように、自分の体にとって不要な抗体が作られることによって起こる病気を自己免疫疾患と呼んでいます。
自己免疫疾患には、臓器不特定疾患と臓器特異的疾患があります。前者には、シェーグレン症候群、突発性血小板減少症、自己免疫性溶血性貧血、慢性甲状腺炎(橋本病)、原発性粘液水腫、悪性貧血、急性進行性糸球体腎炎、重症筋無力症、潰瘍性大腸炎、I型(インスリン依存型)糖尿病などがあります。
一方、後者には、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、円板状エリテマトーデス、多発性筋炎、強皮症などがあります。
それぞれの病気のくわしい説明は省きますが、これらの病気がある人は、歯周病が発症したり進行したりしやすいことは明白です。抗原抗体反応あ繰り返され、不要な抗体が作られているわけで、体内に常に炎症が引き起こされるからです。
これらの病気がある人は、全身の抵抗力を落とさないように普段から留意すうることが求められています。
明日へ続きます。
参考文献 歯周病を自分で治す本~歯のグラグラが治る、口臭が消える、不思議な樹脂を発見!~ 渡辺秀司著 マキノ出版
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