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2009年10月19日 (月)

2009インフルエンザ

本日は、PRESIDENT 2009 11.2号の中の医学ジャーナリスト松井宏夫さんのテキスト『Health and Habit 元気なカラダ入門』よりお届けいたします。

◇2009インフルエンザ

小・中・高の夏休みあけから流行は広がる。その予想通り、休校を含め学年・学級閉鎖が四、五倍に増え、10月、11月がピークになるとみられている。そして、感染者は国民の20%に登だろう、と。

その2009インフルエンザA(HINI)は、当初“豚インフルエンザ”といわれたように、豚から人に感染。遺伝子を調べたところ、豚インフルエンザウィルスのみならず、鳥、さらにはヒトインフルエンザウィルスの遺伝子も確認された。つまり、豚の体内で豚・鳥・人のインフルエンザウィルスが混ざり、変異を起こして2009インフルエンザウィルスの誕生となったのである。

新しいインフルエンザだけにほとんどの人は免疫を持っていない。だからパンデミック(世界的大流行)を起こしてしまう。

過去、新型インフルエンザによるパンデミックは20世紀には3回起きている。1918年の「スペインインフルエンザ」、57年の「アジアンインフルエンザ」、67年の「香港インフルエンザ」。

最悪を記録したスペインインフルエンザでは約4000万人の死亡者が出たと推定されている。今回の2009年インフルエンザは弱毒性。そうはいってもほとんどの人が免疫をもっていないので感染力は季節性のインフルエンザより2,3倍は強い。

この2009インフルエンザ、症状はほとんど季節性インフルエンザと変わらず、「38度以上の発熱」「関節痛」「頭痛」などが起こり、その後、「咳」「鼻汁」が出てくる。また下痢を伴うことも多い。

感染しても多くの人は順調に回復しているが、基礎疾患のある人(心臓疾患、肺疾患、腎疾患など)や高齢者、妊婦、乳幼児では重症化するケースもあるので、十分な注意、対応が必要である。

感染ルートは「飛沫感染」と「接触感染」。予防は手洗い・うがいの徹底、外出を控えマスクの着用。それでも感染したときは、的確な対応をして、他に感染させないようにするのがエチケット。

ホームドクターのいる人は、直接受診せず、まず電話をして受診の方法を聞き、指示に従う。ホームドクターのいない人はもよりの保健所に設置されている発熱相談センターへ連絡して指示に従う。

受診すると、問診とともにインフルエンザ迅速診断キットで診断することが多い。が、これでは季節性か新型かの診断はつかない。さらに、発症の早期には陰性になることも多く、確実な診断というわけにはいかない。

インフルエンザであれば、季節性、新型にかかわらず、抗インフルエンザウィルス薬が使われる。発症から48時間以内に使うと発熱期間を多少短く出来る。内服薬タミフルで、吸入薬がリレンザである。

◇生活習慣のワンポイント

予防は前述したが、それに加えて常に「十分な休養・睡眠」と「栄養のある食事」をとることも大事である。

ここでは食事のアドバイスをする。

「ごはん、パン」といった主食、「魚・肉・卵」といった「主菜」、そして副菜は二種類は欲しい。野菜、果物、キノコ、海藻、根菜類、豆類をバランスよく摂取する。

特に免疫力アップを期待するなら、今が旬のキノコを積極的に料理に加える。シメジ、マイタケ、椎茸、松茸など数多い。炒め物によし、サラダによし、煮物によし、まぜごはんによし。

野菜は赤、緑、黄、白、黒など色をカラフルにすると、よりビタミンが豊富に摂取できる。

上手にとる簡単な方法は鍋料理。これから冬に向けて寒くなり、乾燥してくると、インフルエンザもより流行しやすくなる。そこで、鍋で栄養をとる。体が温まるうえに、室内はウィルスが嫌がる高い温度と湿度となるのである。

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