ストレスとホルモンの関係は?
本日も「唾液は語る 山口昌樹 高井規安 共著 工業調査会」より、トピックをお届けいたします。
ストレスとホルモンの関係は?
ストレスという言葉はすでに広く知られに日常的に広く使われていますが、もともとは力によって物体に生じる歪(ひずみ)を意味する工学系の専門用語であったのを、1935年にH.Selyeが「生体が外界から刺激を加えられた時に生体に生じる反応」を示す言葉として初めて使いました。
私たちは、ストレスを感じると体の状態を一定に保とうとする「恒常性(ホメオスタシス)」が除々に破れ、生体リズムが乱れてそれが疲労となって現れます。
適度な休養をとれば疲労は無くなりますが、疲労が蓄積するとそれが徐々に病気に進行する過労状態になり、過労死や突然死といった悲劇を引き起こしてしまうこともあります。
“karoshi”は不名誉なことに今は国際語です。また、最近は科学技術の発展により肉体的疲労よりも精神的な疲労が目に付く様になり、コンピュータに適応しすぎて対人関係に支障をきたしたり、逆にコンピュータをうまく使いこなせず不安や時には恐怖まで感じる「テクノストレス」という言葉も生まれています。
ストレスという言葉が生まれてから半世紀以上が経過し、人がストレスを感じてそれに反応する過程にはカテコールアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの総称)やコルチゾールといったホルモンが関与していることが明かにされてきました。
たとえば、片思いの異性に道でばったり出会ったとします。その「異性の姿」という視覚から刺激は脳へ伝わり、脳の下部にある視床下部という部分にその情報が伝えられます。
次に、視床下部は交感神経を刺激し、そこに蓄えられていたアドレナリンというホルモンが血液中に分泌されます。すると、ノルアドレナリンの作用として血管が収縮して血圧が上昇し、またアドレナリンの作用として心拍数も上昇し、副作用としてめまいや呼吸困難が起こることもあります。
ドキドキして息も詰まり、挨拶をするのも苦しかった思春期のあなたがそこに見えませんか?
このように、ストレス、生体リズム、ホルモンは密接に関わり合っていることを理解していただけたでしょうか。しかし、本来ストレスは全くない方が良い物ではなく、H.Selye自身も「程良いストレスは人生のスパイスである」と言っています。
話は変わりますが、恐怖や不安と言った“負”のストレスも「頑張って乗り越えよう」という良い刺激となっていることを付け加えて起きます。
ストレスが女をだめにする、とゆう歌がありましたが
ストレスがかかった女の人のほうが、ストレスのない女の人より断然肌がきれいだとゆう報告があります。
ストレスがいい意味での緊張感を生むのでしょうか?