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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2019年6月 8日 (土)

味覚障害

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まだまだ、総会シリーズは続きます(ネタが無いので出来るだけ引っ張る魂胆・・笑)。
総会が終了後、小休憩をしてから研修会が始まりました。
今回の講演会は東京歯科大学生理学講座名誉教授の田﨑先生。
田﨑先生には学生の事、とにかくお世話になりました。
久しぶりにお会いして嬉しかったな〜。
私が学生の頃は、まだ講師だったのに、今は退官されて名誉教授。
そりゃ、私も歳を取ったわけだ(苦笑)。
今回の田﨑先生のお話は、「味覚障害」。
なかなか、聴講出来るお話ではないので、とても興味深く、楽しみ。
実際の田﨑先生のお話も、日々の臨床にとても役立つお話でした。
と、言うのも、歯医者というのは、「歯が痛い」だけの患者さんが来院する訳ではなく、「舌」の異常、異変でも来院されます。
「舌が痺れる」「味覚がおかしい」等々。。。
で、今回の田﨑先生のお話でかなり頭の中が整理出来ました。
味覚障害っていうのは、どんな原因で誘発されるのか、、、、。
まず、局所的な原因と全身的な原因が大まかに分けるとあります。
局所的な原因としては、「歯の不適合充填物(異種金属による微少電流など)」「味物資部の到達障害(味孔の閉鎖、舌苔)」「神経障害《舌前2/3(顔面神経)と舌後1/3(舌咽神経)」「鼻疾患・風邪(味覚に嗅覚も関与)」などがあります。
全身的な原因としては、唾液分泌障害(シェーグレン症候群)、貧血(Hunter舌炎、平滑舌)、金属イオン欠乏(亜鉛)、心因性(うつ病、ヒステリー)、その他(ビタミン不足)などなど多くの原因があるのです。
また、舌表面の細胞はターンオーバー(新陳代謝)が活発で、2週間ほどで入れ替わるそうなのです。
そのターンオーバーの際に、亜鉛という金属イオンを使用するらしいのです。ですから、亜鉛が足りていないと味覚障害が起きやすいとの説明を受けました。
納得。

Dsc01830


口腔内で起きている症状は、心因性(心の問題)と身体のバランスの欠如で直ぐに調子が悪くなるので、今回の味覚障害や舌の異常の話は、私の心にストンと腑に落ちた話でした。
しかし、基礎系の教授の話は誰の話も面白い。
それから、田﨑先生は食事の重要性も説いていました。
偏った食事は、やはり味覚障害を引き起こしやすいみたいです。
このブログでは書けませんが面白い話を聞きました(笑)。
ききたい方がいたら、こっそり診療室で教えます(笑)

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