必要性叢生(審美治療の罠)
噛み合わせをずっと勉強していると自分でもいろいろな事が分かってきて、最初は手探りだった事が徐々に確信に変わって来るのです。
勉強を深く深く極めると思わぬ発見があるので探求とは面白いものです。
私が噛み合わせの勉強の中で気がついた事は、歯並びが悪いのは原因と理由があるからなのです。その歯並びの悪さは必要があっての事なのです。
口腔内で親から遺伝するのはエナメル質の大きさが遺伝されるといわれています。虫歯になりやすい遺伝というのは無くて、それは後天的環境のせいです。
口腔内は喉に近い方に歯が傾斜して歯並びが悪くなるというのは希で、ほとんどが前方(唇の方)へ傾斜して歯並びが悪くなっています。つまり、歯並びが悪くなる原因のほとんどは後方の歯が前方へ傾斜していき悪くなっている事が考えられます。
また上顎は顔面の一部ですが下顎は筋肉によってぶら下がっているブランコの様な状態です。噛み合わせというのはまったく動かない上顎歯列に対して多方面へ動く下顎歯列の接地により起こるので、下顎が動く際に上顎の歯に当たって動きが悪い場合は、歯が正常では無い方向へ動く事により上下顎の動きを妨げない歯列へ移動することにより整合性をとっています。
だから、歯並びが悪いのは下顎の動きを邪魔しない場所へ歯が移動しているに過ぎません。
治療する際はそのへんの事情を鑑みて治療を行わないと噛み合わせの整合性が狂ってしまい、顎関節症や知覚過敏、咬合痛、歯根破折といって状態になってしまうのです。
ですから、見た目だけを優先して、口腔全体の状態を確認せずに削ってかぶせて無理矢理見た目を良くしてしまうと酷い目にあってしまうのです。
だから、一日でセラミックを入れて治してしまうなんて美容整形で見かけますがとんでもない話なのです。
まずは歯列不正になった奥歯の傾斜から順序よく治さないで、前歯だけ無理くり良くしても暗い未来しかみえません。
そんな状態になって、他院に泣きついてもほぼ保健で修正する余地はないのです。
ですから、審美の治療はよくよく気をつけて。




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