大人と大人の約束。
医科は大きな手術以外は時間指定が無く、来院した順番での診察になると思うのですが、歯科はほとんどの開業医が予約制にしていると思います。
それには大きな理由があって、歯科は技工物や歯科衛生士さんの確保といった事前の準備が必要だからなのです。
外傷の様な緊急性の高い状態のものは別として、基本的に時間割予約ということになります。
時間割予約ということは、基本的にその予約枠はその患者さんのものということになるのです。
ですから、急なキャンセル、いわゆるドタキャンは歯科医院側に大きな打撃・損失となるのです。
事前準備が出来ないため、急な患者さんもそのドタキャンした枠には入れづらいですし。
キャンセルする場合はせめて3日まえ位に連絡を入れてもらえれば、医院側も他の患者さんをその枠に入れるなど対応出来ますが、急なキャンセルは、どうにもなりません(大赤字です)。
基本的に患者さんも予約が取りづらいと分かっているので、キャンセルする事はありません。皆さん、都合をつけて来院してくれます。基本的に予約とはそういう事です。患者さんの来院出来る日にちとこちらの診療の準備が合う日に予約を取っている訳ですから。
何度も言いますが、「患者さんが自分で来院出来る日」を予約するのです。
そういった、事情があるのにも関わらず、何度も何度も何度も何度も何度もドタキャンする患者さんがいるのです。
そういった患者さんの言い訳はみんな一緒です。
「仕事だったからしょうがない」なのです。
「仕事」というワードが免罪符だと思っているのでしょうか?
こちらは来院出来る日を聞いて予約を取っているのに。
先日も同じ様な言い訳で何度もドタキャンする患者さんに「当院では診療出来かねます」と他の診療所に行ってもらうことにしました。
「仕事で」が言い訳なら、こちらも「この診療が仕事なので、不安定な受診では責任が持てない」ということです。
申し訳ないと懇願されましたが、一度崩れた信頼はもう戻せません。
私も多くの方の信頼を無くしてきましたが、その辛い経験を生かしてもう信頼を失わないように生きなければ成らないと思っています。
特に大人と大人の約束はね。出来ない約束はしない方が良いと思うのですが。
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