何度も何度も。
今から10年ほど前では毎週のようにインプラント手術を行っていたのですが、その時に自分が「天狗」になっている事に気がついたのです。
この業界は「慣れ」と「慢心」が重大なミスを引き起こす事は分かっていたので、それ以降、全てのインプラント手術には簡単なものも含めてガイデッドサージェリーというCTとコンピュータを組み合わせた(今では当たり前になっているもの)ガイドシステムを採用しました。
1本の簡単なものまでガイドを使う事にかなり周りの歯科医師からは反発を受けましたが、その反発した歯科医師が簡単だと思っていた手術で神経を断裂させてしまい、当院に患者さんが受診をしたという経緯があったのです。
やはり人間の体に異物(インプラント)を埋入するというのは大変なことです。
ですから、全ての症例にガイドサージェリーを選択した事は良かったと思っています。
コンピュータガイドシステムの良い所は、手術直前までCT画像を用いて手術のシュミレーションを繰り返し行える事なのです。
手術前日から何度も何度もシミュレーションを行い、患者さんの骨の特徴(硬さ、形態)を覚えられるので手術中に慌てる事が無くなりました。平常心で手術出来るのはありがたいことです。
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