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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2025年9月11日 (木)

不具合も計算にれて準備を。

毎日の様に手術を行っているのですが、私が手術で一番集中する時は、メスを使った切開と術後の縫合です。

これは私の経験なのですが、どんなに上手くいったと思った手術でも、縫合が切開線と合っていなかったり、結び目が弱かったりすると、切開した歯肉の中に感染を誘発し、術後に不具合が生じやすいのです。

そのため、手術をする際は、頭の中でシミュレーションを行います。

例えば親知らずを抜歯する時には、歯冠がどのくらいの深さで、どの位の角度で埋まっているかをCTをじっくりと観察し、骨を除去する位置と量を検討します。

その後、どの位置で切開すると、骨除去部位と歯牙を抜歯する事が容易か、かつ、縫合する時にきっちりと縫合しやすいかを考え(ここが一番難しい)、切開を行います。

バッチリ決まった切開線だと、その後の術式が楽に行えます。

術後に、開いた歯肉(フラップ)を切ったと通りに縫合し、糸のほぐれや出血していないかを確認して手術を終えます。

で、先日の手術時、最後の縫合で、滅菌処置てある縫合糸を袋から出そうとしたら、糸と針が切れてました。

安心して欲しいのは、糸と針は切れていましたが、私は切れる事無く(笑)、冷静に新しい糸を用意してもらい、無事に手術を終えました。

こういった医療器具の不具合は、スペアを持っていない場合、大変です。

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