歯相学。
人相学というのがあって、「顔にはその人の性格や運勢が現れる」というものです。
実はその人の口の中も同じような事が言えます。長い事歯科医師をしている先生方もおそらく肌で感じられていると思うのですが(笑)。
口の中を見ればその「人となり」が分かります。
この患者さんは「神経質だな」「真面目だな」「いいかげんな性格だな」「良いかっこしいだな」「几帳面だな」等々。
私はこの事を人相学ならぬ歯相学と呼んでいます(密かに)。これは本当に何万という口の中を覗いて来ないと分からないのです。
人相学の中でも言われていると思うのですが、人相を変える努力をしていれば、運が開けてくる様に、口腔内の状況も努力して変えて行けば性格がびっくりするぐらい変わっていきます。
これは歯の数には関係ありません。全ての歯があろうが総義歯だろうがです。口腔内の状況が良い方に変化して行くと、性格も驚くほど「穏やか」になるし「真面目」になってきます。
やはり良く噛める様になると集中力があがるし、食事が良く噛めるので胃腸の負担が激減し体調も良くなるし、この口腔内の良い状況を維持したいという「生きたいという欲」がムクムクと顔を出しますので、真面目にもなります。
これは多分、「人相」「歯」に関わらず全ての事に言えると思います。物事にはどんなことでも「正しい流れ・正しい道」が存在すると思うからです。
私は患者さんの口の中を最初に見せて貰う事によって、患者さんの大体の「 人 と 成り 」が大体分かりますので、これを大いに自分の仕事に活用しています(苦笑)。
例えば、この患者さんは「一言なにかいわないと気が済まない、ちょっと気難しい気質」と感じた時は、あまり突っ込んだ説明では無く、患者さんが一番求めている説明だけに留めて、気心がしれて来てから徐々に説明していこう。。。。とか
またこの患者さんは「かなり説破詰まっているな」と感じた場合は、正直に現在の状況を説明してあげて、治療の方法の種類や最終的にはどの様な口腔内の状況になるのかを説明し、安心させてあげる様に努める。。。。とか。
まあ、はっきりと学問として確立した訳では無く、あくまでも経験的な話なので、「話半分」として読んでくれてたとも思います。
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