歯医者は細かい(汗)。
大昔、自分の自宅を建築する時に建築関係の方(レンジやオーブン、トイレなどの業者の方)に、「歯医者さんはいつも細かいんですよね〜〜(汗)」と言われたことがあります。
え、どういうことですか???って聞くと、
「とにかく、センチ単位、ミリ単位で質問を受けたり、指示を出されたりするんですよね〜、なぜですかね?」といわれました。
その時は、「ですよね〜」と軽く流しておいたのですが、実際、私もその施工業者の方に「ここは、どの位のサイズですか?」とか質問したり、「ここには大体15センチの隙間が欲しいです」とかを普通に依頼していました。当時は迷惑でうるさい依頼者だったと思います。
なぜこの話を思い出したかというと、私は大小様々な大きさのメジャー持っていて、物を購入する際に計ってしまう癖が昔からありと思い出したからです。
写真は、棚に出来るだけぴったりのサイズの整理ボックスが欲しいなと思って計測し写真で記録したものです。大体の棚に収まっていればいいんじゃ無いかとの考えもありますが、私は嫌なんです。ぴったりしていないと。
性格も同じみたいなんです。
例えば歯科材料業者が、ざっくりとした説明でナーナーな感じで商品説明や対応されると、絶対にお付き合いしないし、買いません。
分からないなら分からないって言われた方がいいし、笑いで誤魔化されるなら、こちらも笑いで誤魔化して帰って貰います(苦笑)。
話を戻しますが、なぜ歯医者が細かいかと言えば、毎日細かい仕事をしているからです。
歯と歯肉の境界線を我々は「マージン」と呼んでいるのですが、被せ物がマージンぴったり(歯を削ったライン)で歯肉に沿って完成させると、感染力も低いし、見た目もかなり良いです。それはコンマ何ミリという世界です。
技工士さんにも「この歯のマージンをあと〜ミリだけ歯肉にあわせて」とか歯と歯が接触する場所をコンタクトポイントというのですが、「このコンタクトポイントをあと〜ミリきつめに」といったオーダーを行います。
インプラントの技工物も「パッシブフィット(歯と技工物が全くずれていなく、ピタッと嵌まっている状態)」といって、インプラントと技工物(上部構造)が1ミリもずれていないかをX線でしたり、ペリオテストという器具を使って動揺度を確認したりします。
その位、細かい長さや数字を当たり前の様に毎日チェックしたりオーダーしたりしているので、長さに細かいのはこんな裏事情があるのでした。
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