梗塞
梗塞って知っていますか?
梗塞とは、血管が血液組織によって詰まってしまい、十分な栄養と酸素が患部へと届かなくなり酸欠に陥った部分の細胞組織が壊死し、限局性壊死の状態をいいます。
梗塞には以下の様なものがあります。
・貧血性梗塞
・出血性梗塞
・新鮮梗塞
・陳旧性梗塞
・心筋梗塞
・脳梗塞
などが主なものと思います。
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前置きが長くなってしまいましたが何が言いたかったかといえば、私はある意味梗塞状態に陥っていたと言うことが分かったということです(全然言いたいことが分からないですよね。。。汗)。
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このブログで何度も取り上げていますが、今私はシークエンシャル咬合をいうものを真剣に学んでいます。
この咬合は子供が大人になる時に起きる障害の原因から、成人した患者さんが咬合に異常を持ち、顎関節症になってしまった方までを理論的に治療出来る咬合学なのですが、その治療方の中には矯正治療は欠かすことの出来ない選択肢の一つとなっています。
矯正治療は、ただ闇雲に歯を動かせればいいというわけではなく、術者が患者さんの顎骨の特性をきちんと理解して、正しく導く必要があります。例えが滅茶わかりにくくいえば(苦笑)、道案内の警察官が間違った道を教えてしまうと、一生目的地にたどり着けないか、もしくは目的地に行くまでにかなりの時間を要してしまうということが考えられるのです。そのために、正確に(これが重要)、将来のゴールが術者の頭の中に明確にイメージ出来る状態で治療を開始しなければならないのです。そのために総合診断がとっても需要です。この総合診断に関してはいつか時間をみつけてこのブログで説明します。
で、術者の頭に浮かんだ正確な顎骨や咬合のイメージを今度は障害のある患者さんの口腔内に処置を加えて適切に歯を移動させ、機能的な咬合(CMS)を付与していきます。
我々は、シークエンシャル咬合を学んでいく過程で、1:噛み合わせの理論、2:実際に手を動かして処置を加える(治療する)という2つを同時進行で学んでいきます。
私は、もともと要領が良くなく、頭が悪い方なので1の『噛み合わせ理論』を理解するのに多くの時間を要しました。それはそれは大変でした。朝早起きして毎朝勉強していた時もあります(苦笑)。最近はようやく理解してきました。しかし、それに併行して治療のスキルも上げていかなければいけません。
暇を見つけては矯正のワイヤーを大量に買い込み、毎日せっせと練習していました。
しかし、時間が掛かる割には出来映えが悪い。実は密かにひっそりと悩んでいたんです。練習の数は誰にも負けない自信はあるのに、出来映えは練習してない先生に勝つことが出来ない。
これは天性の不器用さのせいかと自虐的に自分を慰めてもみましたが、それでも納得いきません。
しかし、神は私を見捨てませんでした(笑)。
先日このブログでお伝えしたGeePee福島というシークエンシャル咬合の研修会が私の医院で開催されました。その時、恥ずかしかったのですが思い切って私の悩みを講師の青木先生に相談してみたんです。
その時、青木先生はなんてこと無いよって顔で、「あ〜、それは難しく考えないで、うまく行かなければこうやって・・・・・して、・・・・すれば出来るでしょ(・・・・は企業秘密。興味がある方は受講してみてください)」とあっさり教えてくれました。ちょうどその時に講師の西山先生が写真を撮っておいてくれました(笑)
その後、自宅でもう一度やってみたところ、今までは1時間以上掛かっていたワイヤーベンディングがものの30分で、しかも満足のいく出来で完成しました。
つまり私の脳は、あるいみ梗塞という思考や思い込みの詰まりを起こして、その先の技術(スキル)の妨害をしていたんですね。青木先生から丁寧な説明という脳外科手術にて思い込み梗塞を取り除いてもらったおかげですっかり完治しました。
やはり、勉強と練習と恥ずかしがらずに講師に質問が上達の早道なんですね。
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