資料はいつまで取っておく?
東日本大震災前の院長室は、今考えるとゴミための様な机だったなと思います。
とにかく、歯科医師会やメーカーから送られてくる資料やDMが溢れていて、しかも、「いつか読むかもしれないから・・・・」っていって捨てないから資料が床や本棚に散乱していました。
東日本大震災の時は、机の上の物や棚の物が一斉に地面に落ちました。
そこで、机の隅や床の隅に何年もこびりついたゴミやカビを発見したのです。
これは、こぼしたお茶や食事のかすやわたごみ等が染みついたり、固まったものでしょう。
正直、これでは良い仕事が出来ないと確信。
何とかしないといけないと心底思いました。
でも、ダイエットと一緒でゴミのリバウンドがあってはいけないので、床や机の上にぞうきんや箒を掛けやすい状態にしないといけないと決心。つまり余計なものは床や机の上には置かないように努力しようと思ったのです。
そんなときです。テレビで日産自動車CEOでもあるカルロス・ゴーン氏のドキュメンタリーが放送されていました。
彼が朝会社に出勤してくると、まず机に座り、その日までに届いている資料を読み始めるのです。
その読むスピードがものすごく速い。しかも読んだ側からゴミ箱に捨てていくのです。
自分で必要か否かを瞬時に判断しているのですね。まあ、全てのコピーは秘書さんが控えているとは思うのですがそれにしても凄い勢いで捨てていきます。
やはり、社長に見せる資料ですから、それなりの時間を掛けて作製していると思うのですが、そんなことお構いなし(笑)。
しかし、だからこそ彼の頭の中はキチンと整理出来ているのです。
私にとってそのテレビは衝撃的過ぎました。資料は捨てないって固定観念がありましたから。
大学院時代には見やすいように整理して、いつでも取り出せる様に教育されていましたから。
でも、これはやってみる価値があると思い、次の日から資料を捨てる事を始めて見ました。
届いた資料も読むときに横にゴミ箱を置いて(笑)。
私には、カルロスゴーンの様な秘書は居ませんから、どうしても必要な書類は捨てなければ良いし、がさばる時は、パソコンに読み込んでPDF化して捨ててしまえば良いのです。
実際、捨ててみても全く困りませんでした。
大概、大事な資料は誰かが持っていますし、歯科医師会の事務の方に再発行して貰って事もありますが、この5年で1回だけです。
今は、スマホで簡単に写真に撮れますし、昔ほど資料を取っておく必要性を感じなくなっています。
下の写真は、増築の時に1ヶ月くらい院長室が無くなったので、臨時で自宅の階段を仕事場にしていたのですが、すっきりしていて、実際仕事しやすかったな。
パソコン1台と落ち着ける場所があれば十分かもと実感しましたね。
とにかく、場所をとる資料はさっと読んで捨てるに限ります。
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