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しろくま先生のブログ
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2024年10月11日 (金)

あえて治療をしない・・・・という選択。

歯科の治療に完治はありません。

歯が痛くなり、歯の神経を抜く治療を行い痛みを除去しても、時間が経過すればまた歯の神経が復活する訳ではないのです。

残念ながら、歯科の治療というのは、健全な生活をするために、「痛み」や「不具合」を起こさない様に辻褄を合わせるのが治療と呼ばれるものなのではないかと私は思っています。

学生さんや50歳くらいの働き盛りの患者さんは「不具合」が発生しないようにしっかりと治療行為(噛み合わせや歯周病治療)を行います。

しかし、加齢と共に歯の本数が減ってきてしまった場合で、1本の歯にかかる負荷が増えてくるとどうしても歯が破折したり、咬耗してきてしまう事がどうしても避けられません。

今から10年前の私なら躊躇無く抜歯や抜随(神経を抜くこと)を選択していましたが、最近はそうした性急な治療は控える様になってきました。

ただし、それには条件があります。

まず、患者さんの自覚症状が無い場合。例えば痛みが無い、日常生活に支障が無いといった具合です。

患者さんの生活の中でまったく不具合が無いのに、わざわざ抜歯をしたり、大きく削る必要は無いと考える様になったのです。最初に書いた通り、「歯の治療には完治が無く、痛みや不具合が無いようにすることが歯科治療」と私は考えているからです。

しかし、患者さんには丁寧に説明します。

「この歯は現在、破折しています。本来なら抜歯して、入れ歯、ブリッジ、インプラント等を選択しても良いのです。ただ、症状が安定していますので、治療の選択が出来ます。①抜歯②症状が出るまでこのままこの歯に頑張って貰う。。ただ、この歯は他の歯に比べて症状が出やすいので、定期的にメインテナンスを行いチェックさせてください」って感じ。

患者さんの反応は50/50です。若干抜歯を選択する患者さんが多いかもしれません。

歯科の先生によって考え方は様々です。私の行き着いた歯の治療の考え方はこんな感じです。

異論反論Objection。

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