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しろくま先生のブログ
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2013年2月17日 (日)

良い感じ。

先日の事です。

ある患者さんが、診療用椅子に座りながら、私が来るのを待っていました。Img_0773
「あ〜、待たせて申し訳ないな〜」と思いながら近づいていくと、その患者さんは静かに本を読んでいました。
その本は、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」という長編。
実は私はこの本が大好きなのです。
何度読み返したか分かりません。この本は「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの小説が章ごとに交互に展開されます。一見何の関係もないような話が、最後には一つにつながっていくという実験的な村上春樹小説の走りとなった小説です。この手法は1Q84でも用いられていましたね。
世界の終わりの章では、本についている地図を見ながら物語の中の街を冒険しているような気分に浸りながら読み解いていくのですが、それが何とも楽しい。ハードボイルドワンダーランドの章では、ドライでクールな青年が事件に巻き込まれる話。
私はこの本が好きすぎて、通しで何度も読み返すことは勿論のこと、世界の終わりだけを通して読んだり、ハードボイルド〜の方だけを通して読んだりしました。
この本は、装丁がすばらしいのです。一番すばらしいのは初版のピンクのもの。実は、時間があるときに神田の古本屋を見て回り、きれいな状態の初版本を探して回るをいうのが好きです。一番きれいな本を手に入れたのは、地元のブックオフというのが笑えますが。。。。
その患者さんは、その本を図書館で借りられているみたいでした。それが何とも良い。
世界の終わりの方では図書館が重要な鍵となっているし、図書館で借りた本を丁寧にいろんな方に読み継がれるというスタイルも村上春樹っぽい(笑)。
その患者さんは、とても穏やかでとても落ち着いている方。なんだか余裕があってとてもうらやましくなりました。
帰り際、彼の持っているバッグを見ると、なんと私がいつも本屋へ行く時に持っていくパタゴニアのトートバックと同じものを持っていたのです。なんだかここまで好みが似ると、うれしさを通り越してびっくりです。
ところで、昨日村上春樹の3年ぶりの新刊が4月に出るというニュースが出ていました。
やったーーーーーーーーーー!!!!
生きてて良かった!!!!!!!!!
明日からまたがんばろーーーーーーー!!!!
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