むし歯、歯周病予防には食後に緑茶
本日は、坂本貴史先生の著書『歯と口の悩みを解決する本』よりお届けいたします。
◇むし歯、歯周病予防には食後に緑茶
お茶の効用はよくしられています。歯についての効用はに限っていえば、以下に紹介するようになっています。
・カテキン(おちゃの渋み成分)・・むし歯、口臭予防効果
・フッ素・・むし歯予防効果
・フラボノール・・口臭予防効果
そして、口の中に残っている食べもののかすを洗い流す作用もあり、文句のつけようがありません。
さらに、一仕事を終えてゆったりした気分でお茶を飲むと、ストレスが緩和し、唾液の中の殺菌効果、再石灰化を促す効果の高い、サラサラした唾液の分泌が十分に期待できます。
カテキンの効用についてもう少し触れておきます。
①喉や食道に侵入してきたインフルエンザなどの悪性ウィルスの増殖を防ぎます。外出から帰ってきたときなど、お茶でうがいをするといいでしょう。
②アルツハイマー型初老期認知症の予防にも効果があります。アルツハイマー型初老期認知症の原因の1つとして脳内血管の酸化があげられますが、それを防ぐには、ビタミンCやEなどの抗酸化ビタミンを摂ることが大切です。そして、このビタミンCとEは、すぐに分解されずに長く体内にあったほうが効果があるのですが、カテキンはこのふたつのビタミンの分解を遅らせます。
《ここがポイント》
・緑茶と同じ茶葉から作られるウーロン茶からもカテキンを摂取することが出来ます。しかし、その働きが最も強力といわれるエピガロカテキンガレートが圧倒的に多く含まれるのは緑茶です。
・一杯の緑茶からより多くのカテキンを摂るには100度Cのお湯(沸騰したてのお湯のこと、数分たつとすぐに80度Cに下がってしまう)を急須に注いで3分まつのが理想です。
・小魚を煮る時、番茶を使うと骨まで軟らかく煮ることが出来ます。これは、お茶に含まれるタンニンの成分が働くためです。魚を丸ごと食べればカルシウム満点で、歯にも体にも良い。昔のヒトはよく知っていたお茶の効用の1つです。
いつまでも健康な歯でいるには、まず丁寧は歯磨きをして歯垢を取り除くこと、そして、、もし歯石が付着してしまったら、歯科医で取ってもらうことです。そのうえで、日頃の食べ物から歯周組織の血行の改善や出血の予防、粘膜の強化、歯や歯槽骨の強化のために、ビタミンCやK、葉酸、フラボノール、カルシウムなどを十分に補給することです。
参考文献 歯と口の悩みを解決する本 坂本貴史著 法研
最近のコメント