世界のなるほど!母乳事情1
本日は「AERA with Baby」 2008年春号よりお届けいたします。
世界のなるほど!母乳事情
今知っている授乳や育児の方法って本当に正しいの?国が違えば授乳や育児についての考え方もさまざま。「海外で子育てをした日本人ママ」と「日本で子育てをしている外国人ママ」に、世界各国の母乳事情をのぞいてみましょう。
☆フィンランド
ジュースはあげず、離乳食も糖分ゼロ!虫歯予防は徹底しています。
虫歯予防の意識が高いフィンランド。
「だから赤ちゃんにはジュースは与えません。母乳やミルク以外にあげるとしたら水。成長してから与える場合も、自宅で作ったフルーツジュースです。市販のベビーフードも薄味で、慣れると日本の離乳食は味が濃く感じますよ。」とフィンランド人と結婚したAさん。
初めての離乳食はジャガイモとにんじんをゆでてつぶしたもの。ちなみに、母乳が奨励されているため、卒乳するのは「母乳が出なくなったとき」だそうです。
☆中国
共稼ぎが当たり前。あげやすいようミルクで育ちが多い。
中国は共産主義国家。「だから中国では生後半年までは母乳で、それから後はほぼ全員がミルクで育ちます」と中陳璃佳さん。渓 庭麗さんは「日本の卒乳は遅いので中国に帰って卒乳しました」とのこと。
「祖母の世代までは、入学するまで母乳を飲む子もいたそうですよ」と祝知恵さんは数十年前の事を教えてくれました。離乳食はおかゆのほか、地域によって茶碗蒸しや麺類、ミルクがゆなどをあげるそうです。
☆アメリカ
哺乳類の衛生感覚が日本よりもアバウト!?蛇口のお湯でミルクを作ることも
アメリカで出産、子育てをしていたという日本人のYさん。哺乳瓶でミルクをあげるときの衛生意識の違いに驚かされたそうです。「二人目の子供は保育所に通っていたんですが、一度、先生が蛇口から出したお湯でそのままミルクを作ってびっくりしました。」
アメリカでは母乳が足りなければミルクをあげる混合がほとんど。哺乳瓶ユーザーは多いのですが、哺乳瓶をレンジで消毒出来る道具は手に入らず、日本から送ってもらったそうです。
☆シンガポール
小学校入学まで哺乳瓶を使用!チョコ味のミルクもあります。
「シンガポールでは産後も働く女性が多いのですが、産休・育休は出産2ヶ月後。だから職場復帰前に母乳をやめるか、初めからあげないんです」とシンガポールで出産・子育てをした國井伸恵さん。その代わりの哺乳瓶は長く使うのがそう。「うちの子が1歳で哺乳瓶を卒業したら、現地の友達に驚かれました。シンガポールは普通、小学校入学まで哺乳瓶を使うんです。哺乳瓶用のミロやチョコレートも売っているんですよ」。
明日へ続きます。
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