咬合関連症候群4
昨日の続きです。
聴力の判定法
耳鼻科による聴力の判定法の仕方は、気導・骨導聴力オージオメータといい、ヘッドホーンを耳に当て、診査音(鈍音)という音を患者さんに聞いてもらいます。その音を患者さんが聞こえた場合は、スイッチを押し、その状態を記録紙に取ります。
左右の耳で診査音を聞いてもらう気道聴力とは、診査音がして耳の中に空気振動で音が伝わり、鼓膜を刺激して、蝸牛内の細胞を振動させます。その音を増幅して脳神経を通じて大脳聴覚野で感じるのが音への認識の仕方です。
そのことによって鼓膜領域まで疾患がないか、どうかということを外部から入る音の量で調べるわけです。
また、骨伝導というのは、骨伝導携帯電話というのが知られていますが、骨に当てることによって耳で聞かなくても、鼓膜を振動させずに感じるという、直接内耳の聴覚の所まで振動を与えているのです。
骨伝導が聞こえないというのは、聴覚器そのものに疾患があるということになります。
耳鼻科の聴力検査には通常2種類のオージーメータを用い、伝導性難聴または感音性難聴の疾患部位を特定することにより、耳鼻科による耳疾患の処置および手術を行うために使用されます。
例えば、耳の中に耳あかなどが詰まっていると気道聴力が伝わりにくくなり、そのために、聞こえにくいというのは疾患名としては、伝導性難聴ということになります。また、逆に鼓膜に至るまでに何らかの疾患がなくて、聞こえないというのは、蝸牛そのものに問題があると言うことになります。ですから、蝸牛から内耳、脳に至るまでの疾患があるかどうかの判定をするあめの方法としては骨伝導を用いて調べるという方法ということになります。
聴力測定の方法ですが、横軸に125,250,500,1000,2000,4000,8000ヘルツと周波数が並び、左から低い音で倍々と高い音になっていきます。125ヘルツ(低周波)は低い音、8000ヘルツは(高周波)は、高い音で、キーンという音になります。
横軸は、音量です。上に行くほど小さな音、下に行くほど大きな音になっています。10デシベル、20デシベル、30デシベルとレベルが変わります。この10デシベルの差は10×10で、20デシベルの差は10×10×10、そして30デシベルの差は10×10×10×10になります。
ですから100倍、1000倍、10000倍というように大きくなっていきます。この差というのは、大きな差になります。正常範囲は30デシベルより上で、マイナス10デシベルぐらいの辺りまでが正常範囲になります。20代の平均聴力レベルは0デシベルだと考えてください。
明日へ続きます。
参考文献 アンチエイジング かみ合わせ力 長坂 斉著 アートダイジェスト
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