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2007年10月22日 (月)

自覚症状が出たときは重度の歯周病

本日は、熊谷先生の著書「歯科 本音の治療がわかる本」からお届けいたします。

☆歯周病は自覚症状がない病気です

歯周病は、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。でも、骨が溶け始めても痛くもかゆくもありません。かかり始めは、指でゆすって歯が揺れることもありません。痛くなったり、歯肉から臭い膿が出るようだと、もう重症です。かかりつけの歯科医院で定期的なケアを受けている人は良いのですが、そうでない人は、重症になってはじめて病気に気づいて歯周病の治療を始めているのが現状です。

指で動かして、歯が揺れるようになったら歯周病の末期ですが、こうなってから慌てて受診すると治療をする度に歯を抜かれる羽目になります。ここで「ひどくなったら抜歯になる」「歯槽膿漏は治らない」という誤解が生まれたのです。

末期の歯周病は手の打ちようがありません。歯を少しでも残したければ必死でブラッシングする以外にないでしょう。臭い、噛みにくい、見かけが悪いという具合で快適にはなりませんが、生活を犠牲にして努力をすれば何年か歯を抜かずに維持出来る場合があります。それで、「歯槽膿漏は抜かずに治せる」という期待が生まれました。

☆歯医者さんも気づかない?

歯周病は自覚症状がないので、患者さんが気がつかないのは無理もないことですが、残念なことに歯医者さんも気がつかないことが多いのです。患者さんにも歯医者さんにも「かかりつけ」のつもりがなければ、たとえ歯科医院を受診したとしても歯医者さんは歯周病に気がつかないかもしれません。

というのは、かかりつけ歯科医でなければ患者さんの訴えがないときに歯周病の詳しい検査はしないのです。目立たない病気ですから、詳しい検査をしなければ、かかり始めの歯周病を見つけることはできません。歯を支える組織の破壊は、ひどく進む時期と安定している時期を繰り返して進みますが、安定期には目立った自覚症状はありません。

☆早期発見・早期治療

重症になって、「名医」を求めて、たくさんの時間とお金をかけて治療を受けても、治療結果で確実なことは、数年で必ず再治療が必要になる-優秀な臨床医も学者も、そして患者さんもそんな歯周病治療を普通のものだと勘違いしてきました。

そして、多くの患者さんは、治療をあきらめて、簡単に抜歯して入れ歯にしてしまっているのです。しかし、家族でかかりつけ歯科医をもって、歯周病を初期の段階で見つけて、早期の治療をすれば、歯周病は簡単にコントロール出来る病気なのです。

参考文献 「歯科」本音の治療がわかる本 熊谷崇・秋本秀俊 共著 法研

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