歯並びと虫歯の関係
歯並びを良くすると多くのメリットがあります。
なぜなら、歯並びが悪いデメリットを克服しているからです。
歯並びが悪いといくつかのデメリットがあります。その中の一つに虫歯との関係があります。
今回は、それを考えてみましょう。
①歯のすき間などに歯垢がたまりやすい。
歯がきちんと並んでいないという事は、それだけブラシが届かないすき間が多くなると言うことです。そのため、歯みがきをしても歯垢が溜まりやすく、虫歯になりやすくなってしまいます。
②噛み合わせがうまくいっていないため、歯が痛みやすい
歯並びが悪いと噛み合わせがずれてきます。なぜなら、歯並びが悪いときには、歯の「押しくらまんじゅう」が起こって、奥歯から順番に前の歯を押してくるので、歯が傾いてくるからです。
噛み合わせがずれてくると、噛んだときに特定の歯ばかりに負担がかかるので、その歯が痛みやすく、虫歯になってしまう可能性があります。
それともう一つ、歯が傾いていると、歯の根元を支えている部分の負担が大きくなって、歯が痛みやすくなります。歯はもともと垂直に生えています。上の歯と下の歯が垂直に生えている場合は、強い力で噛んでも歯の付け根には力が分散されさほど大きな力はかかりません。
このことは、机に削っていない鉛筆を垂直に立てて、机に接している所を片手で支えて、もう一方の手で真上から押してみるとよく分かります。真上から強い力で押しても、支えている手には力を入れなくても鉛筆が倒れることはありません。
しかし、鉛筆をすこし傾けて、同じように真上から押してみると、今度は支えている手に力を入れなければ、鉛筆は倒れてしまいますね。
これは、歯も同じです。傾いていると、垂直の時のように強く噛もうとすると、歯の根元には大きな力がかかって、痛むのが早くなってきます。
また、歯が傾いてその後ろの歯が、噛み合わせ面より早く当たるようになると、奥歯のあたる部分が痛みます。
このように、噛み合わせがおかしくなると、不都合が起こるのです。
矯正によって、歯並びを治す時は、このように倒れた歯をまっすぐにする治療法をおこなっています。これは、歯を健康に長持ちさせるために治療でもあるのです。
参考文献 抜かずに治す「歯並び」なっとくBOOK 岸本雅吉著 海苑社
歯並びは大切。
見た目より、身体の為、健康の為なんですね。