唾液の6つの働き
本日は「唾液はなんでも知っている」から唾液の働きについて考えてみましょう。
唾液の6つの役割とは
唾液の大きな役割、実は口の中の環境を維持する働きです。具体的に見ると、おおよそ6つの作用に分かれます。
まず一つ目ですが、私たちは美味しいものを食べると幸せな気分になりますよね。よく「味覚を楽しむ」なんていいますが、この「甘い」「すっぱい」などの味覚の刺激を溶かし込んで確認させるのが、唾液の「溶解作用」です。この働きのおかげで私たちは食べ物のおいしさをしることが出来ます。
2つ目は、食べかすを洗い流すという「洗浄作用」です。唾液はシャワーのように出て口腔内をきれいにしてくれるのです。口臭消去や消毒の役割もしてくれます。
このシャワーの中には、殺菌作用のある成分が含まれています。ですから3つ目は、空中に飛び交う病原菌などの病原微生物に抵抗する「抗菌作用」です。抗菌因子としてリゾチーム、ペロオキシダーゼ、ラクトフェリン、免疫グロブリンIgA、ヒスタチンなどが含まれています。
4つ目は、口腔内のpHを一定に保つ「pH緩衝作用」があります。これは口腔内の細菌を繁殖させたり、減らしたりすることをコントロールしています。
また、歯の表面に皮膜を作り虫歯を防ぐ「保護作用」も見逃せません。虫歯の原因菌であるミュータンス菌が入らないような保護膜を、唾液は持っているのです。ですから唾液がたくさん出る人は虫歯になりにくいと考えられます。これが5つ目の作用です。
最後は、発音や会話をスムーズにする「円滑作用」です。唾液は、言葉を発するときに、舌や歯や口腔粘膜を微妙にコントロールしています。円滑に操作するための潤滑油、一種のオイルのような形で活躍するのです。
何の気なしに存在する唾液が、これほどまでに私たちの体をまもり、生活を豊かにしてくれていたなんて、驚きですね。
参考文献 唾液はなんでもしっている 岡崎美江子・伊藤実喜監修 宮西ナオ子著 三五館
日常、意識しないでいる 唾液。
こんな大きな働きをしている。
今,改めて,ありがとう。
胃の中で消化のお手伝いもしてくれてますよね(^^)
ほんと、ありがとうです!