ほっぺたの内側を咬んでしまうのはなぜ?
「先生、ほっぺたの内側を咬んでしまったのですよ~」
「内側が大きく腫れてしまって、血豆のようになっているのです。」
このような会話が私たちの診療所では毎日のように繰り返されます。
ほとんどの場合、その傷口は何の問題もありません。血豆は自然と小さくなるか、小さな衝撃で破れてしまいます。
では、なぜ頬(ほほ)を噛んでしまうのでしょう。
頬(ほほ)を噛んでしまう理由は多いわけて4つあります。
- 頬を噛む癖、頬を吸う癖が付いてしまっている。
- 体重の急激な増加
- 噛み合わせが悪い、虫歯がある
- 老化現象
〔頬を噛む癖、頬を吸う癖が付いてしまっている〕、〔体重の急激な増加〕
これは、ストレスや疲れが原因のサインと受け止めて、十分な休養をとることを心がけてください。
〔噛み合わせが悪い、虫歯がある〕
まだ若いのに、頬(ほほ)を噛んでしまうのは、口の中に問題があるのかもしれません。虫歯があるために噛み合わせが悪くなっている、あるいは、被せ物を入れたばかりで寝れていない、噛みしめの癖があって歯の表面が極端に減ってしまい、噛み合わせが深くなってしまって、頬(ほほ)や舌を巻き込みやすいのです。
〔老化減少〕
食事をしている時に、ふと頬(ほほ)を噛んでしまい、痛みを感じてしまう場合は、多くの場合、加齢減少、老化のサインかもしれません。
実際に頬(ほほ)や舌を噛んでしまうと訴える人は50歳代以降が圧倒的に多いのです。若いうちは、テレビを見ながら食事をしても、歯と舌が上手く協調して動いてくれているので、頬(ほほ)や舌を噛むと言うことはまずありません。しかし、歳を重ねるにつれ、テレビの方に気を取られて舌や頬(ほほ)を噛んでしまったりするのです。
このような症状は、大きな問題に発展する事は少ないのですが、噛み癖が付いてしまうと、治りが悪くなり、潰瘍から悪性腫瘍に以降するともかぎらないので注意が必要です。
参考文献 きれいな歯をつくる 大人のためのデンタルブック 倉治ななえ著 オーイズミ社
私も何回も経験しています、
一度噛むと同じ場所を何度も噛むのです、
自分で噛むのですから、
誰にもあたりようがなく、痛い思いでした。