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2006年4月29日 (土)

歯から始まるQ&A(糖尿病1)

内科医の先生が答える歯の話というとても画期的な本があります。

今日はその中から、糖尿病について抜粋してみましょう。

Q1

健康診断で、糖尿病だと診断されましたが放置しております。最近、歯茎が腫れて歯がぐらぐらになってきたので歯科を受診したのですが、糖尿病の治療を開始してから歯科の治療を開始しましょうと言われ、すぐに歯の治療をしてもらえませんでした。

どうしてだったのでしょう?

A1 糖尿病を治療していないと、歯科治療にとって好ましくないことがあるからです。

インスリンは、体の中で血糖値を下げるおそらく唯一のホルモンです。このインスリンの作用が低下する結果血糖値が上昇してしまうのが糖尿病です。

しかし、インスリンには、血糖値を下げる他に、非常に大切な働きがいくつもあります。むしろ、血糖値下降作用は、インスリン持っている作用のうちの一つにすぎないと考えたほうが良いかもしれません。

その一つが同化作用というものです。難しい言葉がでてきましたが、要するにアミノ酸からタンパク質を、ブドウ糖からグリコーゲンを、脂肪酸から中性脂肪を合成し、体を作り上げる作用だとお考え下さい。

しかし、糖尿病では、インスリンの作用が低下している結果、これらの作用が低下してしまいます。

その結果、糖尿病が悪化してくると、だんだんとやせてきます。また、目に見える影響だけでなく、糖尿病では傷口が閉じにくくなってしまいます。傷を治すのも、体を作り上げる事の一環だからです。

これを難しい言葉で表現すると、創傷治癒機能が低下している、と言うことになります。そうすると、抜歯の傷跡がいつまでも治らないと言うことになりかねません。

また、糖尿病では、感染症に罹りやすいという特徴があります。糖尿病では白血球の機能が低下しており、普通なら病原性を持たないような菌に感染してしまうことがあるのです。これを日和見感染といいますが、実際、糖尿病では、口腔衛生機能が低下していることが知られています。

抜歯した傷口は感染症の温床となるのですが、これがなかなか治らないという事になるのです。糖尿病で感染症が悪くなることもあれば、感染症で糖尿病が悪くなることもあります。

このように、糖尿病という状態は、血糖値が高いという以上の意味を持っていて、それは歯科治療によって都合の悪いことばかりなのです。

ですから、歯科治療を安全に行うためには、まず血糖値を安定させて、条件を整える必要があるとおもうのです。

Q2

歯医者さんへ行ったら糖尿病があるかどうかを聞かれました。歯医者なのにどうして体の病気について聞かれるのでしょうか?

糖尿病が進行して、傷が治りにくくなったり、痛さを感じにくくなったりすることがあります。また、薬を飲んでいると、治療に関係があることもあります。

なにより、あなたのからだは歯も内臓も同じ一つの体にあるのです。

歯科の治療だからといって、内科系の病気を隠していると、大変な事になりかねません。今後もこの「Q&A」シリーズを続けますので、ご自分の体と照らし合わせてみてください。

参考文献 歯から始まるQ&A 内科医が答える「歯と健康」 DOH編 九天社

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