閾値の話。
私が関東の大学へ入学した最初の冬の話。
やはり関東の冬は暖かいなって感じていたのです。しかし、南から来た同級生や関東のお友達はみな「かなり寒い」と凍えていたのです(後に私も関東の寒さが(寒い)と感じました)。
北海道のお友達が極寒の福島へ遊びに来たときに、「全然寒くない」と薄着で居たこともあります。
つまりヒトは感覚が環境や感情によって異なるということがあります。これを「閾値(いきち)」といいます。
これは甘い甘いチョコレートが甘く感じ無かったり、辛い辛い唐辛子が全く平気みたいなものも同じです。
また治療時の「痛み」に関しても同じです。
「先生、どのくらい痛いですか?」という質問をたまに受けるのですが、全く痛みを感じない患者(痛みを受け入れている患者さん)と少しの痛みでも耐えられない(歯に振動が加わっただけでも痛みと感じる)患者さんでは感受性に違いがあります。
だから、具体的な痛みに関しては、世間一般的な症状についてお答えするようにしています。
そういえば、私が小さい頃、「この問題難しいです」とみんなが出来た問題が解けなかったのは「閾値」ではありません(苦笑)。単なる努力不足です。
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