ダンス・ダンス・ダンス
今から34年前に、私は村上春樹さんの「 ダンス・ダンス・ダンス 」上下巻と「天皇の料理番」という当時の私には分厚い文庫本を見知らぬ本屋で購入しました。
大学2年生でかなり落ち込んだ事(まあ、学生が落ち込んだというのは留年だよね)があり、気分はドン族、生きる気力も無くなって、向こうの世界に行こうかなって本気で考えていたのです(苦笑)。
春休みのある日、「落ち込んでばかりもいられない」と全財産を持ち、当てもなく最初に来たバスに乗り、終点まで行き、その町を散策したのです。
そこで1軒の本屋さんを見つけました。当時から本は読んでいたのですが、短編小説ばかり読んでいて分厚い本は読んだことが無かったのです。
私は何も考えずに本屋さんの本棚の中で、分厚い本を無作為に選んだのです。その選んだ本が上記に書いた2作品です。
「この分厚い本を挫折せずに読み切ることが出来れば、私はまだやれる」と自分に念を掛け、元来たバス亭に戻り、来たルートを戻りました。
そこから一心不乱に読書を行い読み切ることが出来ました。
そこで、村上春樹さんのファンとなってしまい、それから30年以上も私の人生に影響を受け続けています。
今、ちょっとメンタルが疲れてしまい、また当時購入した「 ダンス・ダンス・ダンス 」を手に取り、鋭気を養いたいと思っています。
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