緊張する日と落ち着いている日。
当院の受付の横にはその日の患者さんの予定が書き込まれているホワイトボードがあります。
そこには処置する内容と注意すべき事項等も書き込まれています。
例えば、「○○が外れた」とか「親知らず抜歯」「RCT(根の治療)」「口腔内清掃」とか。
再診は黒もしくは青、緑は飛び込み(予約外での来院)、赤は初診(初診希望の内容)が書かれているのです。
その患者さんの治療が終了すると、即時に消され、次の日のその時間来院する患者さんの予定が書き込まれるのです。
つまり、そのホワイトボードには常に患者さんの情報や来院予定がびっしりと書き込まれているのです。
私たちスタッフはそのホワイトボードに従って、診療の準備をしたり、空いているユニット(診療用台)の調整をします。
午後になると明日の午前中の予定がそのホワイトボードに書き込まれているのですが、赤で書かれている初診の箇所をみるといつも緊張してしまいます。本当に。
私の場合、初診が一番緊張します。何しろ患者さんの痛みや不調の原因を瞬時に見抜いて、それを細かく説明しないと行けないのです。患者さんに信頼されるのも、嫌われるのも初診で決まります。一度嫌われてしまうと、その信頼を回復するのは至難の業です。とにかく医療は最初が肝心なのです。歯科に限らず。
再診の場合はある程度信頼関係が出来ていますし、事前に診療の準備も出来ますので、心の余裕があります。
私の奥さんは、初診のある日の私を見ていつも笑っています。経験を積んだベテランがいつも初診でビクビクしているのですから。
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