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しろくま先生のブログ
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2011年2月 1日 (火)

インプラント使い回し事件のその後

ちょうど1年前ほどに『インプラント使い回し事件』というものがありました。

ことの発端は従業員の内部告発で院長が1日に何本かはインプラントの使い回しを行っていたと証言したことによります。

先日、この歯科医院が廃院したとの新聞記事を読みました。

なぜ、この院長はこのような事をしてしまったのでしょうか?

この歯科医院のブログを読んだことがありますが、とても自分の贅沢を自慢しているかのような品がない印象を受けた記憶があります。

院長はお金が欲しかったのでしょうか?

インプラントはお金になると考えたのでしょうか?

正直、インプラント治療はすばらしいものです。しかし、同時にその後のメンテナンス、管理を慎重に進めなくてはならないのです。患者さんの覚悟も十分に必要な治療なのです。

実際の治療に関しても簡単に進めるものではありません。口腔内の歯周病を管理し、う蝕を無くし、CTを撮影し、患者さんの血液検査をし、麻酔科と連携し、初めて治療が開始できます。

この問題の院長は、初診の時、インプラントの説明と同意も無しに、23本ものインプラントを埋入し、後で高額な治療代を請求していたという事実もあるそうで、その患者さんは、治療後に歯肉と頭の痛みにずっと悩み続けていたとのことです。

実際の話をします。しかし、この話は当院でのことです。インプラントの治療費は確かに高額です。でも高い材料費、人件費(麻酔の先生、従業員)、インプラントの日は他の患者さん等を治療せず、半日対応に当たるなどのことを考えると、とても割の良い治療ではありません《苦笑》。精神的な負担もかなりのものです。

でも、このくらいデリケートに患者さんを扱っていかない限り、成功率を高めることは出来ません。私は。

この豊橋の先生は、何を求めていたのでしょう。結局、自分の歯科医人生を早めてしまいました。

この先生は、今後どのように生活をしていくのか。

歯科医師会や被害者に控訴されてしまうのでしょうか・・・・・。

加害者は自分の事を考えず、被害者の救済の道を考えて生活していってもらいたいです。

神様はしっかりみているのですね。

人生にごまかしは利きません。

と、私は1年経った今、もう一度この問題を考えてみました。

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