もう秋のはずです・・・よね?
先週の日曜日の事です。
その日は、朝から体のだるさで目が覚めました。
こりゃ、温泉に行かなければいけないと即決。
歩いて5分の場所に『極楽湯』という温泉があるので、自転車に乗って温泉に入りに行きました。
温泉の効き目は抜群で、とても気分が良くなって、「今日1日はとても良い日になる!!」と確信しました。
家族で、『四季』というレストランにクレープを食べに行ったり、まったりと読書なんぞをしてとても良い1日でした。
ついでに自転車でも乗っておくか・・・と考えたけれども、ちょっと面倒くさくなってやめました。
そこで、ドライブがてら本屋にでも行こうと、一人で本屋に向かいました。
気持ちよく運転していると、なにやら車のフロントガラスのワイパーの上にもぞもぞと動く影を発見。
なんと、巨大な雨蛙が動いているのです。
私、世界で一番カエルが嫌いなのです。
もう、1メートル以内に近寄ることも出来ません。
自宅の玄関の先にカエルがいれば、カエルが移動するまで、何時間も家に入れないこともあったくらいです。
よく大学のカエルの解剖が行えたと自分でも不思議なくらい。
その大嫌いなカエルが、ほんの30センチ先で、こちらをにらんでる。もう、気絶寸前です。
ガラスで遮っているとはいえ、もう、車から降りることも出来ません。
何とか、追い払わないといけないと思い、ワイパーを動かして見ました。何度も何度も。
カエルはぴったりとワイパーにへばりついて、びくともしません。
こちらも、負けるわけには行かないので、ウォシャー液攻撃を追加しました。
効果はてきめんで、カエルは『ビョ~~ン』と勢いよくジャンプしてくれました。
私の大勝利です。
で、カエルはちゃんと居なくなってくれたかを確認する為に、顔を前に突き出して、車のボンネットのあたりを観察しました。
どうやら居なくなったみたいで、ほっとしました。
ところが、私の顔の横の方で、なにやらうごめく影が。
今度は、私の横のドアのガラスにビタッとへばりついていました。
もう、恐怖のどん底です。先ほどは30センチ先でしたが、今度は15センチ先で、追い払う武器もありません。
あまりの恐怖に前方不注意で前の車にぶつかりそうになりました。
今度は本当に外に出られません。
信号が赤になる度に、すこしドアを開けて、勢いよくドアを閉めることをくり返しました。
まわりのドライバーは、『こいつなにやってんだ?』と好奇の目でこちらを凝視しています。
そんなことに、構っている訳にはいかないのです。
こちらは命が掛かっているから。
何度か続けているうちに、何とかまたジャンプしてくれました。
今度は、サイドミラーの横です。
そうこうするうちに、目的の本屋にたどり着いてしまいました。
『どうしよう。マジで降りられない。』
下手に降りて、車の中に侵入されてしまったら、本当にこの車を放棄して、徒歩で帰るしかないのです。
車の中に何か武器がないか探しました。そうしたら傘があったのです。
恵みの傘
傘を持ち、逆のドアから体をねじりながら脱出。
本当は傘を挟んでもカエルを触るのはイヤなんだけれども、仕方がないです。
サイドミラーに鎮座しているカエルにそーっと傘をつきだして、ちょんと触りました。
でも、まったく動きません。
ちょんちょんちょんちょんと何度も触っても全く動く気配がありません。
もう面倒くさくなり、横に払いのけました。
カエルの体に当たったような、当たらなかったような・・・。
その場にカエルは居ませんでした。
帰りにおそるおそる、カエルを探しましたが、車の周りには居ませんでした。
どこにでも張り付くので、油断は禁物ですが、その日は、反対のドアから車に入り、帰宅しました。
今年の異常気象が引き起こした悲劇。もう秋ですから、カエルさんは冬眠してください。
ほんと、お願いします
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