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2009年9月13日 (日)

歯周病の正しい治し方

本日は、丸橋賢先生の著書『歯で守る健康家族』よりお届けいたします。

◇歯周病の正しい治し方

歯周病とは、歯根をしっかりと支えている歯槽骨と呼ばれる顎骨が溶ける病気です。進行とともに歯槽骨の吸収(溶ける)が進み、グラグラ動揺し、物が咬めなくなり、最終的に歯が抜けてしまう病気です。

歯周病は治りにくいと一般的には考えられているのは、現在の治療法が的外れで、根本的な原因が除去出来ないからです。

食生活の脱線を正し、良好な栄養バランスを取り戻すと、見違えるほど顔の色艶が良くなります。歯肉や口腔内粘膜も健康的で美しいピンク色になり体は元気になります。

このように、病みたい体から治りたい体へに元気にUターンさせておいて、口腔内の治療を行えば、驚くほどよく治るのです。

私の診療所には、全国から悩みに悩んだ重症の患者さんがたくさん来院されます。いくつもの歯科医院をまわり、大学病院にも受診し、治療を続けても治らなかったり、抜いて総入れ歯にするといわれた患者さんたちです。このような患者さんの多くは、顔にも生気もなく、土気色で病人然とした様子でやってきます。

私は患者さんを一瞬見ると、その人の状態がわかりますので、最初にその患者さんが全身状態と関係のある本物の歯周病なのか、それともかみ合わせが狂った外傷性咬合による局部的なものなのか、不良治療によるものなのかを判断し、分類して治療を行います。

①口腔内の局部的原因による歯周病

歯がグラグラし、悩んで来院する患者さんの約半数は、全身状態と関係した本当の歯周病ではなく、かみ合わせや不良治療などが原因の局所的なものです。

このような歯周病は、全身の抵抗力が落ちているわけではないので、口腔内に対する技術的な治療がブラッシングによって比較的簡単に治ります。

《例1 歯列が悪く、咬合が不自然なもの》

現代人の歯列が不正な人が多く、ギザギザ、凸凹とした歯列がよく見られます。上下の歯の咬合関係には厳密で繊細な法則があり、正し部位に正しい方向で加わる力には非常に強い耐久力があります。

しかし、悪い方向に加わる力には弱く、すぐに骨が溶けてしまいます。このような場合は、咬合調整などにより、正しい咬合に改善し、必要があれば手術や補綴も行います。

《例2 不要治療が原因の場合》

不良な金属冠(クラウン)などにより、咬合が狂っていたり、根管治療が悪く、排膿している例もよくあります。要は正しい治療をすれば治るのです。

参考文献 歯で守る健康家族 丸橋賢著 現代書館 

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