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しろくま先生のブログ
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2007年8月 2日 (木)

乳歯のケガ

本日は、月星先生の「知っててよかった 歯のけが 口のけが」からお届けいたします。

〈乳歯のケガ〉

乳歯のケガも永久歯のケガと同様にすぐに歯医者さんへ行き検査を受けます。

しかし、乳歯のケガは歯医者さんでは放置あるいは抜歯することが多いかもしれません。なぜなら治療によって大切な永久歯を傷つけるおそれがあるからです。乳歯の下には大切な永久歯が育っています。

乳歯のケガで最も多いのは歯の変色です。少し打っただけで、数ヶ月後に歯の色が暗く変わります。乳歯の変色は一般的には治療を行う必要はありません。

しかし、歯肉が腫れてきたら、神経の治療が必要になります。その他に、乳歯でも、破折や脱臼がありますが状況により治療を行う場合と、歯を抜いてしまう場合があります。

〈乳歯のケガによる永久歯の様々な変形(問題)〉

乳歯はやがて永久歯に生えかわります。すなわち乳歯のすぐ下には永久歯がつくられつつあります。

もし、乳歯が外力によって動くと下の永久歯にさまざまな影響をおよぼすことがあります。

たとえば、歯の一部が傷ついたり、歯冠が折れ曲がったり、歯の根っこが曲がったり、成長が止まったりします。

このような永久歯の変形は乳歯の変形は乳歯がケガをした瞬間に決まってしまい、助ける方法はありません。

しかし、乳歯が抜け落ち、変形した永久歯が生えてきた時に、治療できる場合もあります。

〈予防と再発防止〉

どんな病気もケガも起きる前に予防できればそれに越したことはありません。歯のケガは一見予防とは無縁のように思われますが、いくつかの注意点をあげることが出来ます。

歯のケガは子供の遊びが活発化する時期に一気に増えます。まず歩き始めの時期では、親の注意が必要です。転落、転倒、くわえ歩き、はしゃぎなど、出来るだけ顔を打たないように注意しましょう。

スポーツの最中に歯のケガが起こる事は多いと思います。本人の顔面に対する保護意識が大切です。また、出来ればマウスガードの着用を勧めます。

選手同士の接触が多いスポーツクラブ活動ではマウスガードの着用の重要性を強調したいと思います。

歯並びが悪い場合、飛び出している歯ほど歯のケガを被る確率が高くなります。従って、歯並びを矯正により改善することも歯のケガの予防に繋がるかもしれません。

けんかや事故などは骨折を含めた、より大きな歯のケガをもたらします。冷静な日常生活を送りながら、歯のケガを出来るだけ少なくしたいものです。

参考文献 知っててよかった! 歯のけが 口のけが 月星光博著 クインテッセンス出版

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