再読のすすめ。
この何ヶ月かは、読書済みの本を再読しています。
今読んでいる本は5年ほど前に読んだ本になります。
本の舞台は雪の吹きすさむ北欧スウェーデンの古びたホテルの一室。
深夜、室内で一人静かに就寝中の主人公。そこへ刺客が忍び寄る・・・見たいな箇所を読んでいたのですが、そこで違和感に気がついたのです。
私はこの本を再読する程好きな本なので、過去に読んだ時の頭に浮かんだ情景をありありと思い出す事が出来ます。
今回、この本を読んだときは、昔読んだ時のスリルと興奮を再び味わいたくて再読したのです。
しかし同じ箇所を読んだ時に頭に浮かんだ情景が過去のものと全く違うものだったのです。
まず、北欧スウェーデンの古びたホテルの一室の情景がよりリアルに想像できて、一段と緊迫さが増しました。読書中に主人公のヒリヒリとした緊張が伝わり、極寒の寒々しさを文章中から読み取る事が出来ました。
これは一度通読しているために、頭の中に形成された情報がより強固になり、イメージしやすい状態になっているのでは、、、、と考察してみました。
今回の再読は、私にとって素晴らしい経験になりました。
今後、再読の虜になりそうです。気に入った本を1年くらい寝かせてもう一度再読する。
多分、いままで以上の興奮が再読によってもたらされるかもしれません。
楽しみがまた増えましたよ。
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