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しろくま先生のブログ
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2009年3月16日 (月)

医療相談窓口の苦悩

先日、院長の代理で保健所主催の歯科診療所医療安全講習会に出席してきました。

会場に着いてびっくり。40~50代の男性の歯科医師ばかりで雰囲気にやや圧倒されました。

メインの内容は、医療広告ガイドラインについて。歯科医院の看板には法律で記載できる内容が厳密に決められているのをご存じでしょうか?例えば、「矯正歯科」「小児歯科」といった表記は可能ですが、「インプラント科」はダメなんです。また、病人が元気になるイラストもダメなんだそうです。(これはどこかにありそうな気もしますが)また、「県内NO,1の人気歯科医院!!」や「日本一のゴットハンド!!」などの、表記もNGです。ちなみに、法規制の対象となるのは、看板やダイレクトメールなどで、インターネットのホームページは今のところその対象外だそうです。

第二部は、立ち入り検査の結果と、医療相談窓口に寄せられる相談事例についてでした。ここでマイクをもったのが保健所の相談窓口の方だったのですが、しゃべるしゃべる。

私はこの時初めてその存在を知ったのですが、保健所に「医療相談窓口」があるのをご存知でしょうか?保健所のホームページを確認したら、「医療に関する相談ならどなたでも相談できます」となっていますが、主としているのが、診療内容に関する相談を受け付けているようです。

その担当者曰く、メインのはずの診療内容に関する相談が少なく、大半を占めているのが「医療機関に問い合わせればすぐに解決する問題」だそうで・・・。たとえば、「今日処方された薬が強いようだが、飲んでも大丈夫か?」「診療代が、高額だがなぜか?」と・・・。(保健所の相談員の「医療機関に問い合わせてよ!」という心の声が聞こえてきそうです)

担当者の方が、「歯科医師の方々に失礼ですが、先生がもう一言加えて詳しく説明していただければ患者さんが疑問を抱かずに済んだと思われるケースもありますので、よろしくお願いします!!」と熱く話していました。

その後、相談の実例が紹介されたのですが、その後は会場から笑いがおきていました。

記憶の範囲で書いているのと、(機密情報ではないと思うのですが)差し支えないようにぼやかして書いてますので厳密には実際と異なります、ご了承ください・・・

ケース1

相談者:鍼灸院(?)に行ったら、リスがいました。

保健所:施設に問い合わせたところ、存在を認める。指導をしたら、

「かわいいのに・・・」

と一言返ってきた。

ケース2

市内某大学に息子を通わせている他の地方に住む親御さんからの相談。(専門用語が出たので、親御さんは医療関係者らしき)

相談者:息子におできができた。どうして郡山市に大きな公立病院がないのか。安心して息子を病院に行かせることができない。郡山は大丈夫か???

保健所:大丈夫です!!郡山市は他の地域に比べて私立の病院が先導して医療が充実した恵まれた地域です。

相談者:保健所らしい答えだね。

ケース3

相談者(医療従事者):患者さんの足を切断したのですが、その足はどのように処理すればよいでしょうか

保健所:医療廃棄物として処理する方法があります。しかし、足の大きさでは専用容器にそのままでは入らないと思いますので・・・・

お気を付け下さい。

エピソードとして話を聞く分にはおもしろいのですが、こういった相談を受けている相談員の方の苦悩が伝わってきました。電話での相談だと、回答するために少し時間を頂いて調べたのにその後電話がかかってこないことや、相談に回答したけどその後解決したのかどうかはわからないことも多いようです。(悶々としそうですね・・・)

保健所の方はもっと堅い方ばかりかと勝手にイメージしていたのですが、この方は結構トークセンスのある方でした。そして、相談者に対する答えが的確ですごい!!半ば的外れのような相談にも、的確に答えを出していくのはさすがだと思いました。

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