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2008年1月22日 (火)

離乳食を食べ始める

本日は、金子芳洋先生、菊池武先生監修の「上手に食べるために~発達を理解した支援~からお届けいたします。

離乳食を食べ始める

☆離乳開始のサイン

離乳食は、「嘔吐反射が消えてきた」「ミルク以外の食物に興味を示すようになってきた」などのサインがみえたら開始しましょう。

「嘔吐反射」のあるうちは、自分の意思で口を動かすことが出来ないので、どんな食べ物が入ってきても、おっぱいを飲むときの動きしかできません。これでは本人もお母さんもストレスでいっぱいになってしまいます。生活のリズムという点では、離乳間隔が規則的に3~4時間あいている事も大切です。

また、内臓の機能が発達するのは、生後5ヶ月頃です。このことからも、早すぎる離乳は、消化不良やアレルギーの問題を引き起こすため注意が必要です。

急がず、慌てず、それぞれの赤ちゃんのペースで進めて行きましょう。

指しゃぶりは大切

離乳食がスタートすると、いろいろな硬さ、粘り気、形、味の食べ物が口の中に入ってくることになります。また、いままではお母さんやほ乳瓶の乳首が食器がわりだったわけですが、これからはいろいろな材質のスプーンやフォークなどを使うようになっていきます。それまでとは違う、様々な刺激が口やその周りに与えられるようになっていくので、そのための準備が必要です。

赤ちゃんは、生後2ヶ月くらいから、指しゃぶりなどによって、自分の口の周りにいろいろな刺激で触れられる経験を増やし、離乳の準備をしているのです。

食べる準備

おっぱいを飲むときには、お母さんに抱っこされて飲むことが多いですよね。離乳食になっても、はじめのうちはお母さんが抱っこして食べさせてあえてよいのですが、だんだんに赤ちゃん用の椅子に座ることに慣れさせ、坐って食べるようにしてきましょう。

椅子に座ってしっかりした姿勢を保つためには、首がすわっていることが大切です。また、首がすわっていることで、口や顎を上手に動かすことができます。

食具は、赤ちゃんが嫌がらない材質、形のスプーンを用意し、少しずつ慣れさせていきます。形の目安としては、スプーンのボール部(食べ物をのせるところ)の幅が、赤ちゃんの唇の幅より狭く、深さは浅めのほうが良いでしょう。赤ちゃんはまだ唇を閉じる力が弱いので、ボール部が大きくて深いと、なかなか食べ物を取り込めません。

食べ物の準備

味に慣れさせることから始めます。離乳食の開始は「嘔吐反射」が消えるサインが目安になりますが、味ならしは、果汁やだし汁などの薄味の液体をほ乳瓶から与えることで始めます。これは生後2~3ヶ月くらいから初めても良いでしょう。

ただし、「ほ乳反射」が消え、5~6ヶ月ころから実際の離乳食として与える場合には、ペースト状の食べ物からはじめていきます。

参考文献 上手に食べるために~発達を理解した支援~ 金子芳洋、菊池武監修 医歯薬出版

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