戌年を顧みる
私は今年、年男でした。
最近は患者さんの中に平成生まれのお母さんなどもちらほらと現れ始め、本当に年をとったものだとあきれます(笑)。
年男の今年は、いったいなにが出来るのかと自分に期待したのですが、仕事以外はあまり成果は現れなかった様なきがします。
寂しいですが。
来年は、もう少し休みを取って、家族を大事にしたいです。
元旦も朝から休日歯科診療の当番になっているので、朝からがんばります。来年も休めないのだろうか・・・・。
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« 2006年11月 | メイン | 2007年1月 » 2006年12月31日 (日)戌年を顧みる私は今年、年男でした。 最近は患者さんの中に平成生まれのお母さんなどもちらほらと現れ始め、本当に年をとったものだとあきれます(笑)。 年男の今年は、いったいなにが出来るのかと自分に期待したのですが、仕事以外はあまり成果は現れなかった様なきがします。 寂しいですが。 来年は、もう少し休みを取って、家族を大事にしたいです。 元旦も朝から休日歯科診療の当番になっているので、朝からがんばります。来年も休めないのだろうか・・・・。 2006年12月30日 (土)仕事納め2006年12月29日 (金)抜歯してきました。続き本日は昨日の続きです。 治療前日、実は自分も歯医者のくせにとても怖かったのです。 なのが怖いって、ズバリ「注射」です。 月に何百本も患者さんに注射しているのに、私は、1本の自分への注射におびえていたのです。 しかし、これは非常に勉強になりました。 患者さんがどんな気持ちで歯科医院に来院されるのかが解ったからです。 今日は、自分が患者さんの立場で診療の一部始終をリポートしてみたいと思います。 その日は10時に友人の先生のところへアポイントを取っていたので、9時半に家を出ました。 楽々、歯科医院には到着していたのですが、なぜか車は歯科医院の前を素通り。正直怖かったのです。 10時5分にすこし遅れて歯科医院入り。自分でも非常に緊張しているのが分かります。 ユニットに座って、まずは口腔内撮影。自分のカメラも持参して何枚か撮影して貰いました。 ついに、緊張の麻酔。しっかりと表面麻酔を施してもらいました。表面麻酔というのは、粘膜に針が刺さる瞬間の痛みを取るものです。 顔には水が顔に飛び散らないようにタオルがかけてあるので、いつ麻酔されるのか全く分かりません。 「いつ、チクッとくるのだろ・・・。」こんな事を考えて待っていました。 「では少し押される感じがしますよ」 「き、きた・・・・(滝汗)。」 「・・・・・・・・・・。」 ・・・あれ、全然痛くない。・・・・・・・・。 全く痛くないのです。先生が慎重に麻酔液を注入してくれている証拠です。歯科の麻酔というのは実はやり方があります。痛い麻酔というのは急いで麻酔液を注入すると骨と骨膜と呼ばれる膜を剥がしながら進んでいくので、とても痛いのです。 しかし、表面麻酔をしっかりと施し、骨膜を剥がさないようにゆっくりと麻酔を浸透させて行くとほとんど痛みを感じないのです。 それと、正座を長時間していると足の感覚が無くなるのは、足に血液が通りにくくなり、貧血状態になるために感覚が無くなるのですが、このテクニックを利用して、麻酔を打つ歯肉を指で強く押しつけ、貧血状態を作ってから針を打ち込むと、表面麻酔と同じような効果が得られる場合があります。 実は、私の抜歯する部位の歯肉からは1ヶ月ほど前から俳膿といって、膿が出続けていました。そのため、麻酔が効きずらいと思いこんでいたのです。事前に抗生物質を飲んでいたので、少しは状況が緩和されていたのでしょう。 麻酔の心配が無くなり、ほっと安心してしまいました。あとは、麻酔が効いているし、「お願いします」という心境になりました。 ここで、わかったのですが、患者さんが抜歯をする際の心配は2つあるということです。「痛みの問題」もう一つは、「その後の歯の抜けた欠損部をどうするか?」だと思うのです。 私の場合は、先生とよく話し合いをしながら治療を進めていますので、欠損部の不安は何もないのですが、やはり麻酔の心配は非常に大きかったです。 私が今後歯医者で生計を立てていくつもりなら、患者さんの痛みの不安を取り除ける歯科医師にならなければならないと思いました。 気が早いようですが、来年早々にある麻酔の勉強会へ予約の連絡をいれました(笑)。それと、十分に抜歯後の相談も、抜歯前、患者さんにしておかなければいけないとも思いました。 麻酔が大丈夫だと安心したとたん、体の調子がおかしい事に気がつきました。緊張がほぐれたとたん、急にトイレに行きたくなったのです。 「なるほど、安心するとトイレに行きたくなる場合もあるな!」また一つ勉強しました。 抜歯など精神的なストレスがかかる場合は、事前にトイレをすませてから来院してもらう必要もあるなと考えました。今日は勉強してばかりです(笑)。 ストレスが無くなると、とたんに気弱な男から歯医者の自分に戻っているから不思議です。 次に感じたことは、歯の治療中というのは、思いの外、呼吸がしづらいのです。大きく口を開け、鼻をタオルでふさがれてしまうと、ほとんど呼吸が出来ない。自分もタオルを顔にかけて診療するスタイルなので、これも気をつけなければならないと思いました。 インプラントや大きな外科手術をする際、消毒・滅菌の関係上、鼻の上を大きくふさいでしまうことがあるのですが、これは鼻にチューブを入れて呼吸しやすい様な配慮が必要があるなと思いました。 私の治療は抜歯と仮歯の作成を同時に行いながら進めていきますので、とても時間がかかります。そのため、いざ抜歯の段階になるまでには1時間以上も経過していました。 私の歯の場合は、かなり悪くなっていたみたいで、骨と歯が癒着しているアンキロージスという状態になっていました。そのため、普通の抜歯の道具では抜歯が出来ません。そのために、歯と骨の間にエンジン等で切断しながら抜歯を行っていきます。時間が経っていたので、だんだん痛みが出てきました。 変な話ですが、抜歯中の患者さんが訴える痛みというのはどんなものなのだろうといつも不思議に思っていました。麻酔は十分に効いているはずなのに。 実際に自分で抜歯の際の痛みを体験できたのは大きな収穫でした。抜歯をしている部位というのは、知覚が麻痺しているだけで、体に与えるダメージまでもが消えているわけではありません。そのため、意識では痛みがないだけで、体は十分悲鳴をあげているのです。そのため、麻酔をされると、症状の軽いところは、ふれられている事すら感じないですが、症状が重いと、普通の麻酔の量だけでは足りないのかもしれません。 実際の抜歯中の痛みというのは、全く感覚が無い中にかすかにつねられた様な違和感を生じるという感じです。ものすごい痛みというのではありませんでした。しかし、いままで知覚が全く無い状態で感覚が生じるというのは、患者さんとしてはとても驚くと思います。少し麻酔を足して貰うとその感覚も無くなりました。時間が経ってしまった抜歯は、抜歯前に改めて麻酔を追加するということが必要だなと思いました。 今回の治療は、私の体にとっても良い方向へ向かいましたが、私の歯科人生においても良い方向へ向かわせてくれました。 今後、まだまだ治療が続くので、いまからどのような体験が出来るか楽しみです。 今後もレポートを続けて行きます。 2006年12月28日 (木)抜歯してきました。ここ1ヶ月ほど悩まされた、前歯の歯肉の腫れ。 原因は自分でもわかっていました。歯の内部吸収です。内部吸収自体の原因はわかっていませんので、本当にさけられない状況だったのでしょう。 治療をする前の日は、緊張であまりよく眠れませんでした。 30年以上もつきあってきた歯ですから、状況が悪くとも、抜歯するのは名残惜しいものです。 治療によって多くの事を得ることが出来ました。 今日は、少し痛むので近いうちに、自分が治療を受けたことによってわかった事を皆さんに聞いて貰いたいと思います。 それでは、今日はこの辺で。 2006年12月27日 (水)歯から始まるQ&A4歯から始まるQ&Aも4回目です。 本日は歯科で渡される薬についてです。 Q:歯が痛くて歯医者に行きましたが、化膿しているということで、抗生剤と痛み止めを処方されて、全部飲むように指示を受けました。しかし、痛いのがイヤなので、痛み止めだけを飲みました。後日歯医者に行ったら、抗生剤もきちんと飲まないと大変な事になる、と言われました。実際、痛みは無かったのですが、確かに歯肉がどんどん腫れてきました。痛みがなかったので抗生物質は入らないとおもったのですが、だめだったでしょうか? A:抗生剤と鎮痛剤は、飲む目的が違います。 治療法には、根治療法と対症療法があります。風邪を引いて内科を受診すると、抗生物質や解熱剤や咳止めを処方されると思います。これを例に取って説明しましょう。 根治療法とは、その名の通り、病気の原因を根本的に治療することで、風邪を引いた場合の抗生物質に相当します。風邪という感染症ですから、大元の原因であるばい菌を、抗生物質でたたきましょうというわけです。 根治療法はとても大切なのですが、根治療法はとても大切なのですが、即効性にかけるきらいがあります。熱が辛くて仕方がない、ノドが痛くて仕事にならない、などせっぱ詰まった状態を、いち早く治すことも大切です。これが対処療法で、原因はさておき、とりあえず症状を緩和することが目的です。熱が出た時の水枕も、対処療法に相当します。熱の原因であるばい菌はさておき、とりあえず熱を下げて楽になリましょうというわけです。 さて、今回のケースでは、口腔内の何らかの感染症に対して、抗生物質と鎮痛剤を処方されたということです。先ほどお話したとおり、感染症に対する根治治療が抗生物質で、対処療法が鎮痛剤に相当します。 薬を飲む側としては、とりあえず痛みや熱が治まる事が第1なので、とかく解熱性鎮痛薬を大切にする傾向があるようです。しかし、解熱性鎮痛薬によって原因の細菌が死滅することはあり得ないので、対処療法だけでなく、根治療法が是非とも必要になるのです。 根治療法を怠るとしばしば再発します。しかも、対処療法薬によって痛みや熱が押さえられてしまうため、知らないところで炎症が進行してしまうことにもなりかねません。 病院から処方される薬は、何かしらの目的や意味があって処方されているので、決められた通り内服するように心がけてください。もちろん、内服するにあたって疑問点や不安があれば、担当医や薬剤師に遠慮無く問いただしてください。 参考文献 東京都認証NPO団体 DOH編著 歯から始まるQ&A 九天社 2006年12月26日 (火)嚥下障害と食事1我々歯科医師の仕事は何か?と問われれば、私は迷わず 「美味しく食事が出来る様にサポートすること」と答えるでしょう。 歯科医師によっては、「笑顔を引き出すため」という答えもあるかもしれません。それも間違ってはいません。 今後、高齢化が進み、自分自身で食事が出来なくなってくる患者さんが多くなってくると思います。 そのため、今回から何回かに分けて、食事が出来ずらい「嚥下障害」について書いてみたいと思います。 今回から、嚥下障害についてのテキストは、【「口から食べる 嚥下障害Q&A」藤島一郎著 中央法規社】を用います。 嚥下障害とはどういうものですか? 私たちは普段何気なく食べたり飲んだりしています。あまり疑問も持たずに食べて生きているわけですが、これは生まれてから乳を飲み始めて離乳食で練習して徐々に獲得したものです。 もし、「食べたくても舌やのどが思うように動かなくて食べられない、飲み込めない」ということになったらどうでしょうか。 また、口から上手に食べているように見えても、実際は食べ物に一部が肺の方へ流れ込んでいるかもしれないと考えた事はあるでしょうか。 水や食べ物が飲み込めなくなったり、肺の方へ入ってしまうことを「嚥下障害」といいます。 嚥化障害になると栄養がとれなくて、栄養失調を起こしたり、肺炎などの呼吸器の病気にかかってしまいます。食物などが肺へ入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」と呼びます。 嚥化障害はその原因によって次の2つに大きく分けられます。 ①腫瘍やその手術後、炎症などにより、飲み込む時に使う舌やのどの構造そのものが障害されている場合。(器質的原因) ②構造物(のど、その他の器官)の形には問題がなくても、それを動かす神経、筋肉などに原因がある場合。(機能的原因) ③心理的な原因が関与している場合。(痴呆、鬱病、心身症) 日常いちばん多いのは脳卒中によるものですので、「脳卒中による嚥下障害」を中心に説明していきますが、対応法の多くは原因によらず共通している場合が多いです。 嚥化障害は飲み込む事だけが障害されたことを示す言葉です。しかし患者さんは、飲み込む前の食物の認識や、口への取り込み、咀嚼などが障害させている事もしばしばです。 では次に、嚥下障害の患者さんにはどのような食物を食べていただいたら良いのでしょう。 主婦と生活社の「かみにくい・飲みにくい人の食事」から抜粋です。 この本によると、食事の基本は「栄養のあるものを食べやすく」と言うことです。 ①噛みやすいものを選ぶ 刺身、豆腐、果物などそのままでも柔らかい食品や、切り方に工夫したり、煮込む・蒸すなどの加熱によって噛みやすくなる食材を選びましょう ②飲み込みやすくする 飲み込みにくい食品はさけましょう。調理の際、とろみをつけたり。ゼリーで固めるなど、口の中で食べ物がバラバラにならず、のどごしが良くなる工夫をしましょう。 ③栄養のバランスを忘れずに 食べやすさだけに気を配っていると栄養が偏り、健康的な生活は送れません。高齢になっても栄養価のあるものをバランスよく食べることがとても大切です。 2006年12月25日 (月)歯は生命維持の基本今日は、波多野尚樹先生の著書「歯から始まる怖い病気」の中からデンタルエッセイをご紹介。 歯を意識する時は、あまり体調の良くない事が多いのです。 虫歯で歯が痛むときは、歯の存在を強烈に意識させられます。 歯を磨いたら歯肉から血が出たという時も、ひょっとして歯槽膿漏かと思わず鏡に歯肉を写してみたりします。風邪を引くと、どういう訳か歯が浮いた気がして気持ちが悪かったり。 元気な時には、ほとんど存在さえ忘れているのに、調子が悪いと妙に気になるのが歯というものの存在です。 歯の基本的な機能は、食べ物を咀嚼する事です。 人間は実にいろいろなものを食べます。主食だけでも、ご飯やパン、パスタにクスクスと地域によって違っても炭水化物をしっかりと食べます。 副菜として、肉、魚、貝など多彩なタンパク質を摂り、その上、野菜も果物もという具合に様々な食物を口の中に入れて、ゆっくり咀嚼してから体内に取り込みます。 歯は、消化吸収という生命維持に欠かせないサイクルの入り口という役割を担っている事になります。 もし、歯が無くなったらどうでしょう。 まず、血が滴るような美味しいビーフステーキは食べられません。香ばしい草加せんべいなどとんでもない。たくあんなどもってのほか。新鮮な野菜や果物を噛むときのシャキッとした歯触りも、実感する事が出来ません。 柔らかいか、液体に近いか、その程度のものしか食べられなくなり、食事の幅がものすごく狭くなります。世の中にはごくまれに食べることには興味がないという人もいますが、大半は好きなものを気の合う人と楽しく食べる事で満足を感じ、今日の幸せを神に感謝する。 満腹は満足と直結しています。もちろん食べすぎはよくありませんが。 しかし、歯が無いとその楽しみはほとんど失われます。これは実に寂しい。また歯で食べ物を噛むことは、体にとって重要です。 食べ物をしっかり噛んでいると、口の中が唾液で満たされます。よく噛むことで唾液が大量に分泌されます。この唾液には、炭水化物を消化するアミラーゼという消化酵素が含まれているので、米などの炭水化物の消化の助けとなり、胃腸での消化の負担を軽減させる事が出来ます。もし歯がなければ、しっかり噛むこと出来ず、唾液の分泌も十分で無いために消化もうまくいかず、胃腸の負担も大きくなります。 人はパンのみに生きるにあらずといわれますが、何かを食べてエネルギーに変えなければ、活動することは出来ません。 思考するにもエネルギーが入ります。 すべての臓器の中で一番エネルギー消費量が多いのが、脳だと言われています。 脳の重さは男性の平均で1340グラム、女性の平均は1240グラム。仮に体重60キログラムの男性の場合、脳の重さは体重の約23%ですが、エネルギー消費量では約30%以上を脳が消費しています。 つまり脳を活発に動かすためにも、食べることでエネルギーを補給しなければならりません。 効率よく補給するに歯でしっかり食物を噛む必要があります。だからこそ、歯が大切なのです。 今回私が、この文章を選んだ理由は、私自身が今大変歯で悩んでいるからです。歯で生活の生計をたてて入るにもかかわらず、自分の歯に目を向けることが出来なかった悔いでいっぱいなのです。しかし、自分と同じような患者さんを診察させてもらうと、「あ~、今このような痛みで悩まれているのだな」と同調する事ができ、診療するにはとてもプラスになっている事が少し皮肉なことですけれど。 参考文献 波多野尚樹著「歯から始まる怖い病気」 祥伝社新書 2006年12月24日 (日)メリークリスマス!メリークリスマス! 今日は、本日1日を振り返りたいと思います。 私は基本的に、朝はきっちり朝早くに目を覚ましてしまうのです。 それが休みの日であってもです。 そのため、休日の前日は浮かれてしまい、深夜まで起きているくせに、翌朝はいつも通りに朝早く目が覚めてしまうために休みの日、一日中調子が悪いということが多いのですが、今日は本当に疲れているのか、目覚めたのは11時過ぎでした。 「どうせ、朝早く起きるのだから、本日のブログは朝起きてからでいいや」と思っていたのが、大間違い。もちろんブログはかけませんでした。 午前中に予定していた行事がすべて流れてしまいました。ジムへ行って、年末の大掃除の支度をしようと思っていたのですが。 午後は、とても楽しみにしていたDVDを観ました。「結婚出来ない男」を最初から9話目くらいまで連続で見続けました。ずっと笑っていたので、顎が痛くなったほどです。 5時からは近くの結婚式場「ミ・ピアーチェ」が毎年クリスマスに主催する「幻のレストラン」を予約していたので、そこに食事に。 本当に料理が美味しくて、料理長に結婚式だけではもったいないので、結婚式の無い日にはレストランにでもとは言ったことがあるのですが、料理の質を高めるには、仕込みから仕上げまで何日もかけるので、それは難しいそうです。これからも招待状が届くようにお祈りするだけです。 その後、本屋へ。とても欲しかった写真集を購入。帰ってきて、「あ、ブログ書いてないじゃん」と言うことで、今書いているというわけです。 休日らしい休日を過ごせたので、今日はとても満足。明日からまたがんばれそうです。 2006年12月23日 (土)金属アレルギー問題これは私の考えなのですが、歯科の保険診療というのは、国が生活していく上で必要最低限の治療が求められると考えます。 たとえば、審美治療や矯正治療のように美容に重点をおくものに関しては自費治療でもかまわないとはおもうのですが、顎関節症に関する矯正治療などは保険で認められてもいいようなきがいたします。 そのような問題で、一番被害を受けている患者さんは「歯科金属アレルギー」の患者さんではないかと思われます。 歯科における金属アレルギーについて少しまとめて見ます。 歯科の治療では多くの金属を使用します。その金属は口の中の唾液によって溶けてイオン化することがあり、それらがアレルギー反応を起こす事があります。 どのような症状があるかといえば、歯肉炎や口唇炎、また舌炎などの炎症や味覚障害、歯や歯肉の変色、さらに全身の発疹などの症状がでることもあります。アクセサリーなどによる金属アレルギーに比べれば頻度はすくないと言われています。 歯科用合金としてよく使われアレルギーを起こしやすい金属には、アマルガム合金や銀合金などがありますが、アマルガム合金は最近あまり使われなくなっています。 一方インプラント(人口歯根)の材料に使われるチタンはアレルギーを起こしにくいと言われています。 もともとアレルギー体質で、アクセサリーなどで金属アレルギーを起こした経験がおありなら、事前にパッチテストを行い、使える金属、使えない金属を歯科医を相談しておくことが得策となります。 この金属アレルギーの治療は原因となっている金属を取り除き、セラミック等の非金属に交換するしかありません。金属アレルギーは、時に、生活が困難になる場合があるにも関わらず、治療に保険適用が出来ません。 私の患者さんも、金属アレルギーの患者さんに限り、セラミックの歯をディスカウントして提供していますが、それでもかなり高額な歯になります。出来るだけ安価な価格で提供しているのですが、材料費、技工費を考えると、どうしてもある価格の一線を下回ることが出来ないのが現状です。 現在、治療費が払えず治療がストップしている患者さんが多くいらっしゃいます。この問題を国会に提出してくれる議員のかたいらっしゃいませんか? 2006年12月22日 (金)日本入れ歯リサイクル協会1週間前の事です。午前中の診療が終わり、自宅へ戻って昼のニュースを見ていると、『NPO法人 日本入れ歯リサイクル協会』という見出しで不要ななった多くの入れ歯が映し出されていました。 「なんだこれは・・・?」 しばし、絶句。 その後、非常に興味をもった私は、早速インターネットで検索してみました。(『NPO法人 日本入れ歯リサイクル協会』) まず、この協会はどんな協会かといえば、回収した入れ歯をリサイクルし、その益金をユニセフに寄付することにより、世界の恵まれない子供たちに希望を与えるというコンセプトだそうです。 目の付け所が非常に鋭いですね。使わなくなった入れ歯をただ寝かせておくのではなくて、こうしてボランティアに使われるのは良いかもしれません。 では、まずHPの中から、気になるところをピックアップしてご紹介いたします。 まず、リサイクルしたい入れ歯の送付先ですが、 〒350-0228埼玉県坂戸市元町62-2 日本入れ歯リサイクル協会 Tel 049-289-5366 となっています。 送付の方法ですが、いくつか手順があるようです。順番にご紹介いたします。 ①熱湯消毒 入れ歯の汚れを落とし、トラブルをさけるため熱湯で消毒します。 ②ビニール袋に入れる 入れ歯を新聞チラシの様な厚手の紙で包み、ビニールにいれます。 ③厚手の封筒に入れる ビニール袋に入れた入れ歯えお封筒に入れ、120円切手を貼ってください。 ④お近くの郵便局またはご自宅近くのポストへ。 ⑤日本入れ歯リサイクル協会へ ⑥ユニセフを通じて世界の恵まれない子供たちへ。 私も、今後協力させていただきたいと思います。 是非、最後まであきらめでないで続けてもらいたいものです。 2006年12月21日 (木)フィンランド歯科事情先日、波多野先生が書かれた「歯から始まる怖い病気」という本を購入しました。 今後も、中身を少しずつご紹介したいと思いますが、その中に虫歯が少ない国、フィンランドの歯科事情が書かれていましたので、ご紹介いたします。 以下全文です。 北欧にフィンランドという国があります。 森と湖が数多く点在し、長く厳しい冬にはサウナで体の芯まで温まった後で氷の張った湖にザブンと飛び込む光景が見られます。 国土の大きさは日本と同じくらいですが、人口はわずか500万人。日本は1億2700万人強なので30分の1です。 広大な土地に豊かな森林が広がり、わずかな平地に人間がポツンポツンと住んでいる国といったらイメージが湧くでしょうか。 人口が少ないフィンランドにとって、人間は最大の資源であります。1人でもかけることなく立派に成長して、しっかり働いて税金を納めてもらわなくては国が成り立たちません。だから子供には徹底して教育を施します。1人の落ちこぼれも無いように、小学校からきっちり勉強を教えます。 オリジナルでフィンランド教育メソッド(方法)を作り、年齢や教材にかかわらず、「自分の言いたい事をいかに伝えるか」を徹底的に教育します。グローバル社会を生き抜くために、自分の意見を理論的に言葉で表現する訓練を受けるのです。 こうした教育の成果が実を結び、国際統一テスト「PISA」の読解力試験の第1回目(2000年)、第2回(2003年)と連続で世界一に輝きました。このテストで日本の成績は8位と14位に留まっています。 もう一つ、フィンランドが取り組んでいるのが、「歯」に対するケアであります。国民の健康のために、絶対に歯を抜かないようにして、健康増進を図ろうと国を挙げて対策を行っています。 このためフィンランドでは、1975年から徹底した予防歯科対策を実施しています。特に子供は虫歯になりやすいので、幼稚園と小学校ではフッ素による口腔洗浄を行い、保健所でフッ素化合物を無料で配ります。 子供たちは定期的に歯医者に通い、専門家に歯を磨いてもらいます。もちろん保険診療で無料です。 キシリトールはフィンランドで発見されました。日本でも「虫歯予防にキシリトールガム」というコマーシャルでお馴染みですが、フィンランドでは1975年にキシリトールガムが発見されています。このように「フッ素とキシリトールガム」というダブルの予防歯科対策で虫歯が激減しました。 統計にもはっきりと現れています。1975年のフィンランドの虫歯の平均は6.9本で、日本の5.6本よりも多かった。スタート時には、フィンランドの国民は日本人と同じ程度しか歯に対する認識がなかったのです。 ところが、78年に虫歯の本数は同数になり、91年には1.2本と激減しました。現在は1本を切っています。 93年の統計ですが、日本人の虫歯は平均3.6本であります。この30年の間に、虫歯で歯を抜くフィンランド人は皆無といってい状態になり、日本人は未だに虫歯で歯を抜く人が3割もいるというのが現状です。 国を挙げての虫歯予防が功を奏して、大人の歯もしっかり残っている。 フィンランド人は80歳でも、自分の歯が19本も残っています。永久歯28本(親不知をのぞいた本数)のうち、19本も残っているということは、抜いたのがわずか9本で、大半が自分の歯だということであります。自分の歯で好きなものをおいしく食べられるので、高齢者も元気です。 年を取ると歯が抜けるものだと思うのは、日本人にとって常識であっても、フィンランド人にとっては、非常識だということがおわかりいただけますでしょうか。 日本国内には、平成18年4月の統計で、6万7379施設の歯科診療所があります。これには小児歯科、矯正歯科、審美歯科も含まれるが、決して少ない数字ではありません。 日本人は治療のために歯科へいきます。虫歯や歯周病治療、あるいは歯をクリーニングする審美治療や歯列矯正などで歯科医院に通っています。 一方、フィンランド人は、予防のために歯科へいくのであって、治療にいくわけではありません。 日本人の多くは、歯の治療は痛いから出来るだけ先延ばしにしたいと考えるようです。あの大人の、しかも分別のある大人の男性がいうのだから困ったものです。 しっかり予防すれば虫歯にも歯周病にもならないので、痛い治療は必要ないのです。それをしっかり理解しておけば、歯医者は怖くないし、もしかするとこれほど多くの歯科医は必要ないのかもしれないのです。 食事をしたら歯を磨く。歯を1本、1本丁寧に磨くことで、虫歯や歯周病の原因菌を取り除く。これを毎日やってさえいれば、歯の治療などいっさい必要なくなります。 こんな簡単な事が実践できずに、相変わらず、日本人の歯は失われいていきます。治療より予防、そのための歯磨きという、いたってシンプルな法則が身に付いていない日本人は世界的にみてデンタルIQが低いといわれても仕方がないのでしょう。 参考文献 『歯から始まる怖い病気』波多野尚樹著 祥伝社新書 2006年12月20日 (水)2006年12月19日 (火)覚醒剤中毒による悪影響は口の中にも今日のトピックはDental Tribuneからです。 私は、覚醒剤中毒の方の口の中を診察した事がないのですが、どうやら深刻な状況の様です。 以下全文です。 米国歯科医師協会(ADA)は、メタンフェエタミン(メセドリン)などの非合法薬物がアメリカの歯科医師事情に及ぼす破壊的な影響に対して、これを撲滅するための戦いのまっただ中にあるとしています。メタンフェタミンは依存性を有し、精神および社会行動に異常をきたすだけでなく、俗に「メス・マウス(meth mouth)」といわれる広汎性の齲蝕(虫歯)や歯肉炎を引き起こすおそれがあります。 覚醒剤が、歯や歯肉に悪影響を及ぼす理由についてはっきりしていません。このきわめて依存性の高い薬物を摂取すると代謝機能が亢進し、ドーパミン、ノルエピネフリン、ソロトニンといった神経伝達物質の分泌が促進し、それらの再取り込みが阻害されます。中毒患者は食事、睡眠、衛生などに注意を払わなくなります。 中毒が悪化すると偏執症状が現れ、幻覚に悩まされるようになります。長期乱用により、脳血管障害、心疾患を引き起こし、また歯肉の腐蝕、歯の脱落も引き起こす事になります。 メタンフェタミンは口腔乾燥症にも関係しており、これは口腔内の微生物環境を変化させ、有害微生物に対する抵抗力を変化させるためと考えられます。 中毒患者はしばしば歯ぎしり、食いしばりが認められ、歯磨きもせず、あめ玉をしゃぶり、ジュースを飲んでいます。 歯科医療関係者は覚醒剤乱用が少しずつ蔓延していることを認識する必要があるとADAは警告しています。 「メタンフェタミンは製造が簡単で、手軽に入手出来るのが患者にとっての魅力であり、クラックやコカインなどと比較して効果が長く持続する」とADA担当者は述べています。 「メタンフェタミンには本質的に中枢神経系の賦活作用があるが、脳に対して永久的なダメージを与える恐れがあるとともに、口腔の健康にも悪影響があることを忘れてはなりません。歯科医療関係者はメタンフェタミンが口腔の健康に及ぼす影響を知り、中毒患者の処置に当たって十分に配慮する必要があります。」 ADA会長Robert M Brandjord氏は「meth mouth」は広範囲にわたる齲蝕を引き起こし、しばしば全顎抜歯して総義歯という経過をたどることになる」と議会関係者に語りました。 1月にワシントンで行われたフォーラムで、救急病院、刑務所、歯科医院は皆、この「meth mouth」の蔓延に困り果てていると同氏はコメントしています。 「メタンフェタミンに犯された歯は手の施しようがなく、全顎の抜歯をせざるをえない」。 同氏はさらに次のように述べました。 「このことは、おそらく歯科医療費の増加を招くことになるだろうし、もしかしたらすでにそうなっているのかもしれない」。 数字が示す悲劇的な実情 米国保険社会福祉省の一部門であり、薬物乱用防止と更正をつかさどるSAMHSAは、2005年12歳以上で19万2,000人が新たに薬物を使用したと推定しています。 2002~04年の間、新規使用者数はおそよ30万人と一定の水準で推移していました。2004年には31万8,000人であったのが、2005年には急激に低下しています。 「メタンフェタミンの使用者数に関して、全年齢層では2002年~05年にかけて5.3~4.3%へ、対前年比でも0.7~0.5%といずれも減少したが、12歳以上の年齢層では対前月比はそうならなかった」とSAMHSAは報告しています。 「対前月比使用者数は2002年以来ほぼ一定であるが、他の非合法薬物依存もしくは乱用を伴うメタンフェタミン使用者数は2002年の16万4、000人から05年の25万7,000人へと急増している」。 メタンフェタミン使用者gは主に18~40歳の男性であるが、最近は大学生やクラブに出入りする若者に流行の兆しが見られます。2003年のうち全国の調査では12歳以上の米国人のうち1,230万人が過去に少なくとも1度はメタンフェタミンを試してみた事があることを明かしました。 若年者に見られる原因不明の進行性の歯および歯肉の病変、特に頬側平滑面(歯のほっぺたがわ)および前歯隣接面(前歯と前歯の間)に生じる特徴的なパターンを持つ齲蝕に、歯科医師はもっとも注意を払うべきであるとADAは警告しています。 日本は、このような症例はかなり少ないのですが、米国ではかなり深刻なようです。 2006年12月18日 (月)本当に大事なものと0083昨日は、今年最後の勉強会に参加してきました。インプラント勉強会6回目です。 今回は勉強会終了後に懇親会があるため、車での参加を取りやめ、新幹線で行くことにしました。 始まる時間が、いつもと違い午後1時半からだったので、時間的には予習がありましたが、起きる時間が少し寝坊してしまったので、それほど多くの余裕があるというわけではありませんでした。 日曜日のブログを書いていないということに気がついて、10時を回ってから大急ぎでブログを書き、11時発の新幹線に滑り込みました。 新幹線や烏山までの車中はとにかく眠っていました。口中、口内炎が出来ており、それによる体調不良で体力低下を自覚できたからです。 今回の勉強会は、インプラントの勘所というか、臨床におけるコツの様なものを、先生の経験に基づいて教授してもらいました。 今回も先生の軽快なおしゃべりの中、笑いと感動と共に進んでいきました。今回の勉強会の最大の利点は、先生に質問することが気を遣わずに出来ることです。実はこのことは、非常に大事なことで、質問したいけれど、出来ないという雰囲気の中の勉強会はもやもやとした気持ちと疲れが残ることが多いのですが、今回の勉強会は非常にストレスがなく受けることが出来ました。 前にいったことのある勉強会で、こういった経験があります。 その勉強会は実習時間を多くとっているのが特徴なのですが、どうしても実習中に考えることは、自分の臨床と今の実習を重ね合わせて考えていくのですが、必ず素朴な疑問が浮かびます。それをクリアにしていかないと私はどうしても前に進めないのです。そのため、その勉強会でも小さな事なのですが、質問をいくつか先生にしてみました。 たぶん私の質問の仕方が悪かったと思うのですが、先生のいったことは、私にとってはとてもショックでした。 「先生、そんなこと考えないでいいから、実習を続けてください」と語気を強めていわれました。 正直、「自分のわからないことをクリアに出来ないままで、先になんか進めないよ」と半ばあきれ、半ばかわいそうな気持ちになった事があります。 今回は、そのような気を遣うことなく、ストレスフリーの中勉強会は進みました。質問をするとその質問のせいで、少し脱線するのですが、今回は、思わぬよい話も聞けました。 それは、身の丈に合った診療をすることは非常に大事だということです。 理論上、可能な場合でも、患者さんの精神的不安が多い場合、、それから、患者さんの口が思うように開かなくて器具が入っていかない場合、術式が困難で、開業医レベルでは難しい場合など冷静になって考えればわかる場合でも、勢いで引き受けてしまわないように、十分あ診査診断が大事だということも教わりました。 その後、宇都宮のホテルへ移動することになるのですが、私は電車で来ているので足がありません。そのため、今回一緒にご夫婦で勉強会に参加している香西先生の車に同乗させてもらいました。 車中では、勉強会中話せなかったお互いの診療の話や、先生のご家族の話で盛り上がりました。その後、宴会の最中に思わぬ趣味の一致をみることになるとは、このときは全く気がつきませんでした。なぜなら、風貌が歯科医師っぽくないのです(香西先生すいません)。 宴会が始まって、今までの勉強会の苦労をお互いにねぎらいました。宴会も終盤に近づいたとき、休日は何をしているのかという話になりました。 私はたまにプラモデルをします。といったとき、周りの先生が、「何を作っているのですか」と聞くので、 「ガンプラです」と小さな声で答えました。 すると、「おお、実は、私もです。」といった声が2人の先生から聞こえました。 しかも、香西先生は診療室や待合室にガンプラを飾ってあり、36万円もする大人の身長ほどもある特大ガンダムも購入されたとか。 「・・・・・・・・・。」 大人買いここに極まれりって感じです。 しかも、皆さんガンプラは自分では作成されないそうです。うまい方に作ってもらったり、インターネットで出来ているものを購入なされたりするそうです。 「う・・・・・、奥が深い」 私は、作ることに喜びを感じる方なので、これからも自分で作っていきますが、それとは別に自分の好きなきれいに作ってあるプラモは欲しい気もいたします。 その時、香西先生が突然聞いてみました。 「先生、0083は好きですか?」 「0083ですか?」 「0083って何ですか?」 「先生、観ていないのですか?先生1年戦争世代でしょ?だったら絶対好きなはずだ。0083。今度DVD貸しますよ」 「は~。」(なんだそりゃ?全くわからん) 私はかなりのガンダムオタクだと自負していたようですが、まだまだひよっこのようです。 その後、勉強会の修了書を授与され、夏から続いた勉強会も幕を閉じました。 2006年12月17日 (日)パソコンその後昨日の続きです。 前日のブログでは、須田先生にはアドバイスをいただきありがとうございました。 その後、かなり、パソコンの調子が悪くなってきてしまい、その日はパソコンの修理を断念。 早朝、まだ購入したばかりなので、バックアップするフォルダも少ないことも手伝って、思い切って初期化してしまおうと決心。 診療の間を縫って、初期化を始めました。 しかし、しかしなのです。初期化ができない。 説明書にある初期化の手順を踏んで一つ一つ行っているのですが、途中で必ず再起動してしまうのです。 サポートセンターに連絡をとることにしました。サポートセンターでも、まだ購入1ヶ月以内の初期化に驚いていましたが、いろいろと対策を伝授してくれました。 「このやり方ができなければ、お預かりするしかありません」 「エ~、買ったばかりなのに・・・・・。」と言いたいのをぐっとこらえて、 「あ、わかりました。そのときはよろしくお願いします。」と答えるのが精一杯。ものすごく動揺してしまいました。 その後、うまく、初期化することが出来て、すべてのインストールがすんだのが9時過ぎ。その間、体調が悪くなるわ、口内炎が出来てしまうわと精神的なダメージを受けつつ、作業を終了。何とかブログの更新が出来ている状態です。 今、日曜の10時過ぎなのですが、11時の新幹線に乗って宇都宮へ勉強会へ行かないといけないのです。 もっと、詳しくご報告出来たらよかったのですが、それはまたの機会に。 2006年12月16日 (土)送信できない・・・。人によって違いはあると思うのですが、気分が落ち込む時というのは必ずありますよね。 私が割と深く落ち込んでしまうのが、パソコンの調子が悪いときです。 昨日にそのパソコンの不調はやってきました。 インターネットは接続できるし、メールも受信できる。しかし、メールの送信だけ出来ないのです。 当初、プロバイダーの接続ミスがあったのかと思い、連絡を取って見たのですが、プロバイダーの方では問題ないとの事。 プロバイダーの意見としては、セキュリティソフトがメールの送信を妨げているのでは無いかとの意見をくださいました。 「そうか、そうかもしれない。以前にもこれが原因でつながらないことがあったっけ・・。」 そう思い、セキュリティソフトのセキュリティをすべてオフにしました。しかし、相変わらず送信が出来ません。 そのセキュリティソフトのカスタマーサービスに連絡して、確認しましたが、こちらも異常なし。一応アンインストールしてからもう一度確認してみる事にしました。 しかし、セキュリティソフトをアンインストールしても状況は変わらず。 全く打つ手無しとなってしまっため、もう一度プロバイダーへ連絡しました。そこで一応の対応策として、アカウントを作りなおして様子を見ると言うことにしました。 プロバイダーの方が言うには、やはりセキュリティソフトは入れておいた方が良いと言うことで、再度セキュリティソフトを再インストール。 これがいけなかったのか、また送信が出来なくなってしまいました。 今考えていることは、この購入したばかりのパソコンを初期化しようかと言うことです。 どなたか、良い考えありますか? 2006年12月15日 (金)年甲斐もないは最高のほめ言葉私が高校3年の時、友人が熱心に読んでいる本がありました。 「野田秀樹の受験は要領」という本でした。当時の私は高校でテニス部の部長をしていて夏の最後の試合にまで大会に参加していました。 時期的に受験勉強をしなくてはならない時期だったので本当にあせっていたのです。そのときに友人が持っていたこの本を私も読み、実行し、受験に臨みました。 そのときの経緯から、よく野田氏の本をよく読むようになったのです。 今回も、彼の著書『人は「感情」から老化する』を読みました。中には精神科の医師の目線から見た鋭い意見が豊富です。 今日はその中から少しご紹介いたします。 「年甲斐もない」は最高の褒め言葉である 意識して「強い刺激」を求めよう 中高年になると心がなかなか沸き立たないのは「慣れ」に加えて、前頭葉の機能低下が起きているからです。 「箸が転げてもおかしい」のは10代のころの話だが、大人になって感情がビビッドな人なら、些細な事でも感動出来ます。 しかし、一般的には多少の事では感動出来なくなってしまいます。前頭葉の機能が下がって、強い刺激でないと感じなくなっているのです。 感動は基本的には「予想」と「実際の体験」との差で起きます。 有名シェフの料理を食べたときも、日頃から一流店で食べ慣れている人なら「こんなものか」と。想定の範囲に収まる事が多いでしょう。感動できるのは、期待以上だった時だけになります。 期待はずれの料理が出てきてがっかりすることもあるだろうが、予想の範囲はダメな方向にも広くなっているから、なかなか立腹するまでには至らないのではないでしょうか。 経験を重ねたことで、予想のレンジ(幅)が格段に広がっているのでしょう。その範囲内に入っている物に関しては、レストランの料理がうまかったろうが、まずかろうか驚かないのです。 だから、自分の予想が裏切られるような、予想外の刺激を受けるチャンスを、意識して作る必要があります。 たとえば、食べることが好きな人なら、これまで食べたことのないものを食べることです。高級和食に慣れ親しんできた人なら、たいていの和食は感動出来ないが、これまで敬遠してきたタイ料理などにもチャレンジしてみれば、予想外の美味しさに出会う事も出来るかもしれません。 そのほかにも、感情を強く刺激する物として、麻雀や競馬などの「勝負事」や「ギャンブル」、さらには「恋愛」があります。両者に共通するのは、しばしば予想外の事が起きる「不確実性」と、「今度は勝ちたい」「強くなりたい」という「向上心」が刺激されることです。 向上心を司っているのも脳の中の前頭葉です。勝負事やギャンブルでは、負ければ悔しいし、次には勝ちたいと研究や努力をします。恋愛も、ことに始まったばかりの頃は、相手がどうやったら喜ぶか、振り絞るように想像力を働かせる訳だし、自分自身、相手にふさわしい人間になろうと努力します。 どんなことであれ、自分が少しずつ進歩していると感じることは大きな快体験であり、生きているエネルギーにもなります。 実際、恋愛は若返りの妙薬です。少し認知性の症状が出ているおばあさんも、素敵なおじさんに出会って、化粧を始めたり服を気にするようになると、症状が好転することもよくあります。実際、いきいきとした若々しい心が蘇るのです。 「恥」という言葉は大敵 以前、評論家の竹村健一さんと対談したとき、「テニスは50歳、スキーを57歳、スキューバダイビングを58歳から始めた」とおっしゃっていました。普通ならみんながやめる年から始めた好奇心と行動力は、前頭葉の若々しさを物語ります。 昭和40年代~50年代、報道番組から、バラエティ番組のゲスト出演、テレビCMまで、テレビで顔を見ない日は無いというくらい、超のつく売れっ子だった竹村氏は、それまでスポーツには全く無縁だったそうですが、若い頃から好奇心の塊でした。 フルブライト交換留学生としてアメリカに留学後、まっすぐ日本に帰らず、船で大西洋を渡ってヨーロッパに行き、半年かけて帰国したそうです。「日本人の海外渡航が制限されていた時代だったから、この機に、ついでから行ってみたかった」そうですが、好奇心の強さが伺えるエピソードでしょう。 いろいろなことを50代のうちにはじめ、複数の楽しみを並行して続けるのは、脳の特性からみて、全く理にかなっています。仕事にせよ、遊びにせよ、いくつかの事を並行して行うようにしておくと、前頭葉で、「感情の切り替え(スイッチ)」を訓練することになるからです。あることがうまくいかなくても、別の楽しみがあれば、気分を切り替えが上手になります。 また、竹村さんがすごいのは、新しいことを始めることに当たって、「年甲斐もなく」「もう年だから」「いまさら何を」という発想が無いところです。 日本では、老人に対して妙な生活規範や道徳観の押しつけがあります。「年寄りは枯れて恬淡(てんたん)としているべきだ」と決めつけてみたり、中高年には洋服はフレーやアースカラーが似合うはずだと、本人も周囲も思いこんでいるところがあります。麻雀よりも短歌や俳句のほうが高尚でふさわしいという雰囲気もあるし、しかも年をとればとるほど規範や枠に当てはめようとします。しかし、これは本質的に間違っています。 前頭葉の機能が衰えてきて、意欲も弱まっているからこそ、自分の興味や好奇心を大切にしないといけません。 「そろそろ年だから、俳句でも」という動機で始めていても続かないのです。「年だから」という理由で、あきらめたりやめたりしないといけないものはないのです。 歌人斎藤茂吉の未亡人・輝子さんは、80歳を越えても世界各国を旅行していました。それも南極やアフリカなど、ハードルの高そうな場所を選んでです。息子の北杜夫さんとの対談で「偉大な人の妻っていうのは、みんな悪妻に決まっているのだもの」と開き直っていたが、余計な道徳律や「年甲斐もなく」という無言の圧力とは無縁の生き方です。 中高年からは、「いい年をして」と周りから言われるのを過剰に気にしたり、自分に言い聞かせたりしないで、おもしろそうと思ったことはやってみることです。 今までしならなかった強い刺激を得ることは比較的簡単です。どんどん新しい事を始め、「向いていない」「つまらない」と思ったら、さっさとあきらめて次のことに取り組めばいいのです。 2006年12月14日 (木)届きそうで届かない私が書いているブログには実は隠れた目標があるのです。 ブログには、アクセス解析という機能が付いていまして、1日平均何人の方がブログを観覧してくれたかがわかるシステムがついているのです。 ブログを始めたばかりの頃は、1日平均2~5人くらいでしたが、最近は役99人の方が観覧してくださっています。だいたい3ヶ月位前から95人以上の方が訪れてくれたのですが、そこから、平均1人ずつあがっていくのに10~20日ほどかかるのです。 平均99人になってすでに2週間ほどになりますが、今は毎日99.8~99.9人の間を行ったり来たり。 それが、今朝アクセス解析を覗いたところ、「100人」になっているではないですか。目標人数を100とおいていたのでとてもうれしかったです。 昼に覗いたらまた99.8に戻っていましたけれど(苦笑)。 私がブログを始めようと思ったきっかけは、ある日記書きさん達が集まった名古屋でのオフ会の日記を偶然見た事です。 そのオフ会の面々は私と同業の歯科医師1人、主婦2人、美容師1人、コピーライターのテニス好き1人。 その面々が書く日記がとにかくおもしろいのです。しかし、皆歴史があって、こつこつと長きにわたって書いている。本当に話題が豊富。未だに彼らの書く日記を楽しみに読んでいるのですが、その中の2人はミクシィの方へいってしまったみたいで、最近はお目にかかれなくなってしまいました。私はミクシィに入っていないので、彼らが今どうなっているかすごく気になります。 その中の現時もなお当時のまま日記を書き続けている主婦の日記書きさんがこう書いていました。 「日記を多くの方に読んでもらうには、とにかく書き続けるしかない」 というような趣旨の事を書いていました。 私も彼らの様に挑戦してみたくなり、現在に至っています。まだ全然努力が足りないので、がんばるしかないのです。 彼らは関西方面の方々なので、なかなかお目にかかることが出来ないですが、機会があれば直接お会いしてお話ししてみたいですね。 2006年12月13日 (水)咀嚼とストレス今回のテキストを選んだ理由として、最近とても自分がストレスにさらされていると感じると思う時が多いからです。 では、そのストレスは私たちの専門である『口』とはどのような関係があるのかと思い少ししら出てみました。 その結果、『咀嚼のサイエンス 噛む効用 日本咀嚼学会編 窪田金治郎監修 日本教文社』に咀嚼とストレスという項目がありました。本日はそれをご紹介いたします。この項をご執筆なさった先生は、朝日大学学長・船越正也先生です。 以下全文です。 精神的なストレスの解消法の1つとして、食事をすることがあげられます。いわゆる「やけ食い」とか「気晴らし食い」とか言われるものです。 精神的なストレスの初期、あるいはストレスが軽い場合には、過食により肥満が起こりやすいのですが、反対に強いストレスの場合には、食欲が無くなったり、拒食状態になりやすいのです。 なぜでしょうか?ストレスの初期には、脳内にエンドルフィン(ホルモンの1種)が分泌され、これが食欲を増進させるためと考えられています。 これと反対に、強いストレスでは、ドーパミンやノルアドレナリン(共にホルモンの1種)などが増加するので、食欲が抑制され、拒食になると考えられています。 さて、子供にとって、精神的なストレスを受けて、不安や恐怖を感じているとき、「楽しい食事」は最高のストレス解消になります。 しかし、楽しい食事というのは、どうしても過食ぎみになりがちです。その結果、ストレス性肥満などになってしまっては逆に困りものです。 もちろん、運動によってカロリーを消費することも必要ですが、運動だけではなかなか体重は減りません。従って、どうしても食事量を減らす必要があります。 どうしたら良いのでしょうか? 前置きが長くなりましたが、ここでやっと本題に入ります。 食事量を減らすには・・・・・・それは咀嚼をすることです。一口量の食物を、数十回よく噛んで食べるようにすると、早く満腹感が起きてきて、過食をしなくなります。 満腹感というのは、実際にお腹がふくれtあどうかではなく、脳の問題ですので、咀嚼によって満腹感が早く感じられるならば、それは過食に対して非常に効果的だということになります。 その理由は、時間をかけてよく噛んで食べると、脳の中に神経ヒスタミンやコレシストキニン(CCK-8)やFGFといった科学物質が増加するからです。実はこれらの物質が、満腹感を起こさせてくれるのです。 さらに良いことに、コレシストキニン(CCK-8)は、脳内のドーパミンの作用を抑える働きがありますから、ストレスによる不安や恐怖なども減少する事になります。 まとめると、ストレスが多いときほど、よく噛んで!ということです。 2006年12月12日 (火)説明よりもまず手を動かしましょう。週末にインプラントの勉強会が栃木県の烏山でまた開かれました。年間で5回のスケジュールで行われます。今回はその4回目。 前回、私は家庭の事情で出席出来なかったため、多少の不安がありながらの出席になりました。 前日の土曜日、高校時代の友人達との忘年会が予定されていました。 集合は6時半。そのとき私は何をしていたかと言えば、親不知の抜歯をしていました。仕事が終了したのが9時過ぎ。急いで集合場所の焼き肉屋へ駆けつけたのですが、やはりすでに終了していました。場所を変えていると思われるのですが、次の日朝7時に車で出発することを考えると、このまま参加しても明日が辛くなるばかりだし、連絡すればみんなにも迷惑がかかると思い、そのまま帰宅しました。 次の日は、雪こそ降ってはいませんでしたが、霧が発生するほど冷え込んでいます。私は極度の心配性なので雪で車が走れないことを予想していつもの時間よりも30分早く出発しました。 場所は前回一度行っているので、迷うこともありませんでした。道は全然渋滞が無く、勉強会の場所に着いたのは9時ジャスト。10時からの勉強会なのに、1時間も前に到着してしまいました。会場は業者の方も到着したばかりで、寒々しいばかりでした。 暖房がついていないロビーで自分で勝手に暖房のスイッチを入れ、1時間ほど時間までひたすら眠っていました。寝不足で頭がしびれるほどだったので。 講義が始まるとすぐに先生が言いました。 「今日も、前回の続きを行います。まず、講義をする予定になっていますが、まず私が前回の続きと今回のことについて、簡単にデモを行いますから、近くまでも集まってきてください。」 先生の周りに受講生達が集まり、インプラントの型の取り方のデモンストレーションを行っていきます。 インプラントの印象(型を取ること)は、いつもの様に単純に歯の型を採る訳にはいかないのです。ちょっとしたテクニックと、深い理解が必要です。 きちんと、インプラントを骨の中に埋めて、状態が良くても、型の取り方を間違え、変形させてしまうと、全く意味をなさなくなってしまいます。 そのため、慎重にも慎重を期し、かつスピーディーに行って行かなければなりません。 私も大学に在籍していたとき、何度も失敗しては、患者さんや先輩、技工士さんにご迷惑をかけてきました。 感想としては、インプラント本体の形、性能は変わってきているけど、技工処置(歯医者が行う事)は、全く変わっていませんでした。少しほっとしました。 それから各自、自分の歯の模型を使って実習をお昼まで行いました。私が大学にいたときも、このように優しく教えてもらえたら良かったのにと、今初めて講義を受けている先生方がうらやましく思えました。 午後は、少し技工士さんとメーカーによる講義があり、その後、先生の病院へ移動して、患者さんを使って、本日習ったことを実際に行っていただけました。 その後、最新のインプラントシステムについての説明がありました。 最新のインプラントというのは、本当にすごい。インプラントに対する考え方を改めなければいけないかもしれません。 その最新のインプラントは、患者さんの負担がほとんどゼロに近い。 どういう事かというと、まず、インプラントを希望する患者さんの口腔内のCTスキャンを撮ります。そのCTスキャンのデータを元に、メーカーのソフト上でシミュレーションを行います。そのデータをスウェーデンにメールにて送ります。2習慣後に患者さんのデータを元に作られた手術セットと義歯が送られてきます。 歯科医師はその手術セットを患者さんの口の中にセットして、手順通りの手術を行います。しかし、この手術も従来の手術ではなくて、歯肉を大きく切開したりはしません。小さく穴をあけて、その小さな穴からインプラントをCTスキャンのデータで決められたインプラントを埋めていくだけです。出血や痛み腫れといった物はいっさい無く、その場で、歯を入れてしまいます。 つまり、初診から歯が入るまで、本来なら何ヶ月もかかる治療をわずか数週間の間に終わらせ、その間の通院はごくわずかという優れものです。 しかし、このシステムを使いこなすには、豊富なインプラントの設備、知識、経験を要し、しかも豊富な医学的知識、豊富なコンピュータの知識、多くの設備投資が求められます。 今の歯科医療もついにIT革命がやってきたという感じです。 多くの勉強をしなければいけませんが、その多くの努力で患者さんに福音をならすことが出来るとすれば、チャレンジする価値はあるのかもしれません。 しかし、歯科材料とはなぜにこんなに高価なのでしょうか?涙が出ます。 2006年12月11日 (月)小さい物がすき今日は、本当にどうでも良い内容です。 実は、私はかなり潔癖性なのです。それも机の上だけ。 ある日、パソコンの勉強をしていたときです。 デスクトップの上にあるアイコンも、パソコンの処理速度を落とす原因ということを知って、早速デスクトップ上のアイコンを極力少なくしました。 その結果、とてもパソコンが早くなり、使い安くなったのです。 そこで、ふと考えた。デスクトップって、卓上って意味だよな。つまりこの上を綺麗にすれば生活の能率も上がるかもと思い、院長室や技工室の机の上を常に掃除することにしたのです。 毎朝きちんとぞうきん等で綺麗に拭き、仕事を終えるときはきちんとかたづけて終わる事にする。 これを自分に課しました。少しですが、気分がいいんです。 「出来るだけ卓上には物は置かない。置くならなるべく小さい物。」 このように自分で決めました。これは自宅の方でもやっているので、奥さんには迷惑をかけていると思います。花を置くのがいやですから。 そのため、卓上においてある物はどんどん小型化していきました。 そのもっともたる物がパソコンのマウス。 今おそらく一番小さい物を使用していると思います。 小さいと最初は使いずらいのですが、そのうち、マウスを動かすスペースも少なくてすみます。 モニターやキーボードはどんどん巨大化しているのに、マウスはどんどん小さくなってきている私の机です。 2006年12月10日 (日)初雪昨日、私の地元で初雪がありました。 しろくま歯科医院では変なジンクスがあります。 「しろくま」だからかは定かではありませんが、雪が降ると患者さんが増えるのです。 逆に雨はキャンセルが増えます。 来院するときは、あわてず足下にお気を付けください。 2006年12月 9日 (土)福山雅治についてしろくま歯科医院は木曜日にお休みをいただいています。 たいていは、映画を見に行ってしまうか、家でごろごろしているときが多いです。 今週は以前から予定していた『福山雅治 PHOTO STAGE -記憶の箱庭-』を見に行きました。 場所は、六本木ヒルズ森タワー52階にある森アーツギャラリーです。 その日は、朝ゆっくり起きて、12時半の新幹線に乗りました。2時ちょっと過ぎにはもう会場に到着していましたから、本当に近くなったものです。 私が福山雅治の写真展に行きたいと思ったのは、私が大ファンだからです。しかも歌手の福山も大好きですが、写真家の福山雅治の方がもっと好きだからです。 ちょくちょく、雑誌などで彼の撮った写真が出ることがあるのですが、なかなか良い写真でもっと沢山みたいという欲求は常にありました。 彼の写真が載っていれば、女性誌でさえも購入していました。 私が福山雅治を好きになったのは、もうだいぶ前にドラマで福山が歯科医師の役をやっていたときがあって、それがきっかけです。 余談ですが、その歯科医師役をしていた福山がドラマ上で使っていた歯科医院を設計したデザイナーがデザインした歯科医院で実際に歯科治療を受けた事があります。 非常に狭いスペースだったのですが、人が動きやすいように設計されていて、見た目が狭く感じない良いデザインでした。良いデザインは使いやすいとそのとき思いました。 当時の私は、福山にあこがれて、写真を撮って見たくなり、カメラを購入する事を決意。やはり福山と同じライカで写真を撮ってみたいとせっせと節約生活を送りました。 念願かなってライカを購入出来たのは、ライカを買うと決めてから1年後。昔も今も、ライカは高価なのです。歯科医院のバイトの半額を毎月貯蓄して購入しました。しかし、購入出来たのはボディだけ。レンズを購入できたのはさらに8ヶ月後でした。そのレンズなしライカでもとてもうれしくて、自宅に帰るとボディを首にぶら下げて磨いていたものです。 レンズを買う8ヶ月の間に一度泥棒に入られています。ライカはいつも引き出しの奥の奥に布に包んでしまっておいたので、泥棒には盗まれませんでした。ほこり対策としてそうしていただけだったのですが、思わぬ幸運にも恵まれました。 福山の写真展の話に戻しますが、とても印象に残る1枚がありました。 ニューヨークの町並みを撮影した写真があるのです。その写真にはワールドトレードセンターのツインタワーがまだ存在し、そのツインタワーに平行するように福山のVサインが写っているのです。撮影当時はその後の惨事の事など知らないで撮っているのに、将来の事を暗示しているようでとても感慨深い作品なのです。本当にプロのカメラマンの様な写真展で、電車賃を払って見に行く価値は十分にありました。 またうれしかったのは、福山のライカM4が展示してあるのです。いつも福山が手にしているライカがそこにあるのはとてもうれしかったです。形は私のライカと同じですが、やはりそれは福山のライカで、誰の物でも無いと言う感じがしました。 ライカにはそれぞれシリアルナンバーが刻印されています。そのナンバーがわかれば、だいたいそのライカがいつ頃どこで作られたかがわかります。私は記念に福山のライカのシリアルナンバーをこっそり控えてきました。これは私の宝物になりそうです。 2006年12月 8日 (金)牛乳よりも母乳の方が虫歯になりやすい!?今日は、Dental Tribuneからのトピックです。 本日のトピックは少しショッキングな内容です。 「牛乳よりも母乳の方が虫歯を引き起こしやすい」というものです。 乳幼児に与える、コーラ、ジュース、蜂蜜、母乳、牛乳、水などの飲料の比較実験から、コーラ、ジュース、蜂蜜は、ダントツで乳歯に悪影響を与える事がわかり、また牛乳よりも母乳の方がかなり虫歯を引き起こしやすい事がわかりました。ではその内容をみてみましょう。 以下全文です。 著者は、母乳を止めて牛乳にしろと提唱しているのではないが、母乳で子育てをしている母親に、授乳後の口腔衛生の必要性を訴えています。 特に、最初の歯が生え始めた頃には、口腔衛生に気を配る事が必要です。 「齲蝕(虫歯)の多い家系では、歯が生え始めた、夜なか中授乳することはすぐにやめる必要がある」 と、『母乳での子育て:医師のためのガイド』の著者であり、ロチェスター大学医療センター・ゴリサノ子供病院小児科教授であるRuth,A,Lawrence医師は言います。 母乳での子育てを擁護する同医師は、齲蝕の研究を、ロチェスター・ウェルチャー大学歯科教授であり、齲蝕の世界的権威の一人でもあるWilliamH.Bowen歯学博士と共著しました。 Bowen歯学博士は、歯の表面で起こるバクテリアと食物の相互関係について広範な実験を行い、歯垢の形成と、齲蝕に対する自然保護の役割を果たす唾液の分泌を抑制する条件を導きだしました。 国立衛生研究所の援助で行われている現在の研究は、ネズミを使った実験で、だらだらと授乳されている乳幼児の状態を模倣したやり方で行われました。 著者は、人工乳首(哺乳瓶の乳首)やおっぱいが、唾液の流れを制限し、齲蝕を進行させる可能性があると報告しています。 実験は、それぞれの液体物資に任意の1割を割り当て、それぞれの物質の齲蝕誘発能を14日にわたってネズミの歯に出来た脱灰量(歯が溶け出す量)と重傷度によって点数化するというかたちで行われました。 結果は、糖:1、コーラ:1.16、蜂蜜:0.88、母乳:02.9、牛乳:0.01であった。この結果は、以前報告された牛乳の比較的低い齲蝕誘発能と、母乳が多くの粉ミルクと同等の悪影響を歯に与えるという研究結果を裏付けています。 母乳と牛乳の齲蝕の引き起こしやすさの違いは、母乳のミネラル含有量ではないかと仮定されています。 「明らかにコーラやその他のジュース類、蜂蜜は齲蝕の大きな原因であり、歯が浸食される原因にもなるので、子供に摂取させることを積極的にやめるべきです。早期の齲蝕は治療費も高く、子供の健康にも悪影響を与える可能性があります。しかし、このようなことがわかっていても、この問題は今後も多くの人々を悩ませ続けるでしょう」とBowen歯学博士は言っています。 2006年12月 7日 (木)味覚障害今日は、味覚障害について取り上げます。 今回のテキストは、鶴見大学歯学部教授の斉藤一郎先生の「ドライマウス」です。 若年層の味覚障害が、一時期盛んにメディアに取り上げられました。過度の偏食による亜鉛不足がその原因であるということは、よくご存じだと思います。 味覚障害の原因は亜鉛不足だけではありません。薬の副作用や食品の中にまで含まれる添加物や保存剤で起こることもありますし、精神的ショックが引き金となってもたらされる事もあります。 妊娠中など、ホルモンのバランスが崩れた時に起こる事も多々あります。 ここで、味覚のメカニズムについて説明します。 味覚は、食べ物の中に含まれている味物質が、主に舌の上に存在し味を感じる期間「味蕾(みらい)」に入り、味蕾にある味細胞に接触します。 この刺激が味覚神経に信号を送り、大脳の味覚野という部分に伝えられ、味覚を感じるというわけです。つまり、味覚は舌で感じるものではなく、脳で感じるものです。この一連のプロセスの中で、どこかに異常があると味覚障害が起こります。 亜鉛が欠乏すると、味細胞に異常をきたします。このケースでは、亜鉛を含む薬剤やサプリメントを服用することで改善されます。 味蕾に異常が生じたことで引き起こされる味覚障害もあります。それはドライマウスによって舌が乾燥したために起こります。ドライマウスによる味蕾の異常は、2つのパターンがあります。 1つは物理的な摩滅です。潤滑剤の役割をしていた唾液がなくなることで、味蕾がこすれてなくなってしまう、平坦舌と呼ばれる状態になることがあります。 もう1つはカンジタ症などの細菌感染症によるものです。口腔内の常在菌であるカンジタ菌が、唾液の減少により劇的に増加し、舌の上で炎症を起こしてしまいます。そうなれば、味蕾も傷害を受け、味覚障害に陥ってしまうわけです。 このようにドライマウスが起因による味覚障害は、舌の異常が原因です。こうした患者さんの中には、常に舌が痛い「舌痛症」を併発しています。 また、食べ物をうまく飲み込めないドライマウスの患者さんも大勢いらっしゃいます。唾液が少ないので当然です。 食事中は常にお水やお茶が手放せず、ほとんど食べ物を「流し込む」状態の方たちです。 未だに、このドライマウスの治療法が確率されていないので、一刻も早く解決法が出来ればと思います。 参考文献 ドライマウス 斉藤一郎著 日本評論社 2006年12月 6日 (水)笑顔の元は・・・。最近の統計によれば、30年前の歯科事情とはだいぶ変わってきているようです。 当時は、とにかくプラークコントロールという概念がまだ浸透していなかったらしく、とにかく虫歯の処置が多かったのです。 ところが、最近はテレビやメディアの影響でプラークコントロールの重要性が広まり、当時と比べれば本当に虫歯が減ってきているようです。 そのため、口の中にも審美性が求められるようになってきています。ホワイトニングの需要も増え、またそれに伴い技術やメーカーの努力によって、ホワイトニングにかかる費用もどんどん安くお手軽になってきています。 それに伴い良い環境も生まれています。 歯がきれいになると、よく歯を磨くということです。新しい車を購入すると、いつまでも綺麗にしておきたいという欲求があって洗車をこまめにするという行動に出るそうです。 歯も白く綺麗にすると、今まであまり歯を磨かなかった患者さんもよく歯を磨いてくれるようになります。 自分の部屋を掃除すると、気分が良くなったり、やる気が出たりしますが、歯の治療や清掃をこまめにすると歯が白く綺麗になり、笑顔が増えるのかもしれませんね。 2006年12月 5日 (火)パソコン遍歴仕事で使っているコンピュータは2台です。 1つは、口腔内写真や勉強に使っているマック。 もう一つはウィンドウズ。このブログを書いたり、同窓会の仕事をしたり、メールをしたりするもの。 マックの方は、写真や文献を入力するために、インターネットにはあまりつなぎません。ウィルスが入ったら怖いので。もっともマックなのであまりその心配もないのですが。 使用頻度が多いのは、やはりウィンドウズの方です。今使っているウィンドウズは、開業してから半年後に購入したものです。 このウィンドウズを購入するときは、非常に悩みました。 なぜなら、購入するきっかけが、そのとき使っていたパソコンのHDが突然壊れてしまい、データ、アドレス、写真等すべての情報がなくなってしまったからです。 パソコンに詳しい友人に相談して見たところ、ノート型でそれだけの仕事をするのは、難しいとのこと。(当時はノート型だったのです。現在のノート型パソコンはもっと性能が良いから大丈夫だと思います。) HD(ハードディスク)を増設してパソコン自体に負担をかけないようにすること。 などと忠告を受けました。それで、新しいパソコンの購入を考えたのですが、この時期は開業したばっかりで、本当にお金がありませんでした。 正直、明日の食事にも困るほどだったので、パソコンの購入など出来るはずもありません。 しかし、パソコンを購入しない事には、仕事になりませんし、多くの仕事がだめになってしまいます。 今は、こうしてブログを毎日書いていますが、当時はまだそうしたメディアがなくて、「しろくま通信」というA4判の新聞を毎週書いては受付に出したりもしていたのです。 そして、近くの大型電気店へ行って沢山のカタログを貰ってきました。すこしでも安く、自分の仕事が出来る最低の機能が付いているものを探そうと思ったのです。 その週末に購入して、月曜日には稼働させようと思っていましたから、真剣でした。 近くの喫茶店で2時間近く検討し、先ほどの大型電気店へ電話しました。その結果在庫はあるとのこと。早速購入し、歯科医院でセットアップを行いました。 このパソコンは本当によく使いました。ホームページを作成する時も、毎日のブログを書くときも、メールをするにも。 1年もすると、またこのパソコンも調子が悪くなってきました。今度は事前に完全なバックアップをとり、別のHDに保存しておきました。そして、最初の初期化を行いました。 このときに、勉強と写真は別にしようと、マックを購入しました。 その後、2回ほどパソコンの初期化を行いました。このころになると、パソコンの中身の事も勉強しようと思い、専門書を読みあさりました。 それで、今回、ブログを書いたり、メールを送っている最中に突然パソコンが消える症状が続出。もう一回初期化をしようかどうか迷っていました。 そこえ、ウィンドウズ・ビスタの発売のニュース。来年の1月30日に一般発売予定との事。私が使用しているパソコンの周辺機器やソフトはウィンドウズXPの物ばかり。 もし、新しいビスタになったとたん周辺機器やソフトに不具合が生じたら、また買い直さなくてはいけないと思い、XPを購入出来るうちにしてしまおうと決心。 また、今はビスタ発売の直前のためXPの割引が多く行われていました。そこで、今回はそのような割引のあるPCメーカーから直接購入出来る物を購入しました。 そこはPCの画面上で自分でパソコンの中身をカスタマイズ出来るところで、信じられないくらい安く購入することが出来ました。 なんども、パソコンのバックアップや修理を行ってきたので、今度のパソコンの引っ越しもすんなり出来ました。 まだ、キーボードが少し慣れないので、使いこなせている訳ではないのですが、そのうち慣れると思います。 今度のパソコンは10年くらい使いたいと思っているので、必要最低限のソフトしか入れていません。長生きしてくれればと思っています。 今まで使っていたパソコンは、また初期化して遊び用に使おうと思っています。小説でも書いてみようかな? 2006年12月 4日 (月)データを元にわかること先週の金曜日の夜の夕食は近くのラーメン屋さんへ行くことにしました。 福島県はなぜかおいしいラーメン屋さんが多く、ラーメン屋さんが特集されたガイドブックが出ているほどです。 私たちは、そのガイドブックをみて、1つずつ食べ歩きをしています。金曜の夜はなぜか行きたいラーメン屋さんが定まらず、以前行ったことのあるラーメン屋さんに行くことにしました。 最近、ラーメンの完食ができないのに、ここのラーメンだけはスープまで飲み干してしまったことがあるので、また行きたくなったのです。 その日は、みそラーメンにトッピングで背あぶらと卵をのせました。今回も前回の期待を裏切らずに非常においしかったです。 次の日です。非常に体の調子がおかしいのです。腹痛で目が覚めました。 ラーメンが原因としか考えられません。夜はそれしか食べていないのですから。 それは脂汗が出るほどの痛みです。結局その日は一日中トイレに駆け込むことになりました。夜になっても体の調子が戻りませんでした。 間が悪いことに、その日の夜は院内での食事会が予定されていました。前回の食事会の時は、家族の具合が悪かったので、欠席させてもらったのですが、2回連続で欠席する訳にはいかないので、出席させてもらいました。 食事会の始まった時間が9時半をすぎていましたので、終了時刻も12時を回ってまいました。帰宅した時間はすでに1時を回っていました。 明日は、6時に起きなければならないために、急いで準備をしたのですが、就寝した時間は3時近かったのです。 次の日、6時に起きましたが、寝不足と体調不良でふらふらでした。 なんとか新幹線に飛び乗って、上野へつきましたが、この時点で足下ががたがたと震えていました。本当に調子悪かったのです。 会場へはもう何度も通っているので、慣れたはずだったのですが、今日は道のりが長く感じました。 今回の勉強会のテーマは「インプラントと歯周病の関係」についてでした。 多くの患者さんを診察させていただきながら、日々勉強させてもらっているのですが、診察すればするほど、基礎の考え方が大事だと実感させてもらっています。 良質な勉強会というのは、新しいテクニックを披露するところではなく、基礎の重要性を認識させてくれる事をさすのだと思います。今回の勉強会もそのように感じました。 ご存じのように、インプラントは骨にチタン性のネジ様構造物を埋め込んでいくのですが、従来の様に、歯と歯肉との関係ではなく、インプラントと歯肉の関係になるわけですから当然組織の違いが出てきます。従来の歯と同じ感覚で扱っていてはいけないということです。これも、歯と歯肉の基本の構造がわかっていないと到底理解できないと思います。 また、これらの基礎的なデータをうまく使うと、将来の状況をある程度予測することも可能です。患者さんに説明するときも、この処置の必要性を説明するときもとても便利です。 日々の診療の忙しさにかまけて、ついこうした基礎的な事を忘れがちですが、再認識できたという点では、今回の勉強会は大変よかったと思います。 ただし、それも午前中だけでした。午後の部に入ると、再び体調が悪くなり、座っているのも辛くなってきました。睡魔と腹痛に交互に襲われ、勉強するほどの余裕がなくなってきました。 午後の最初の休憩の時に、ついに早退する事を決めて、会場を後にしました。まだ、聞きたい講義があったのですが、会場の方に迷惑をかけてもしょうがないと思い決断をしました。 上野の駅前の喫茶店で少し体調が落ち着くのを待って帰ろうとしたのですが、少し気分も良くなったし、せっかく上野にいるのだから、上野動物園にでもよって、白熊でも見て行こうと思いました。 上野公園を歩いていくと、多くの美術館の前で長蛇の列ができています。 「そうだ、確か今日まで仏像展をやっているはず」と足を東京国立博物館へ向けました。 昔から、京都や奈良に旅行するのがとても好きで、中でも仏像を鑑賞するのがとても好きなのです。家族は皆、京都や奈良のお庭を観賞するのが好きらしいのですが・・・。 この仏像展も今日が最終日らしく、長蛇の列でした。待ち時間は10分とのこと。近くで開催されている「ダリ」は30分以上なので、それに比べれば、なんてことはありません。 実際に中に入ってみると、圧巻でした。ほとんどの仏像が1本の木からの掘り出しで、失敗の場合は削り直しという厳しい条件の中での仏像であると、説明してありました。中には珍しい仏像や、あの空海より前の仏像があったりして、正直気持ちが凛として、震えがでました。 ただ、人が多いのと、館内が暑すぎてまた気分が悪くなり、足早に会場を後にしました。 本来なら、夜9時の新幹線に乗るはずでしたが、夕方4時の新幹線に乗る羽目になってしまい、本当に残念です。もう少しゆっくりしていたかったのに。 少し疲れがたまっているのでしょうか? しかし、今年の残りのスケジュールを見ると、週末はすべて勉強会や用事が入っており、しかも元旦まで救急歯科の予定が入っているので、当分はがんばるしかないようです。 2006年12月 3日 (日)月刊スケジュールを付けました。毎日寒い日が続いております。 皆様におかれましては、体調を崩しておりませんでしょうか? さて、しろくま歯科医院のHP上に新たに「月間スケジュール」を付けました。 休診日を中心に記載しておりますので、ご活用いただければと思います。 2006年12月 2日 (土)パンダでさえも2006年12月 1日 (金) |
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