マーク・グリーニーに恋して。
米国のサスペンス作家のトム・クランシーって知っていますか?
ジャックライアンシリーズが有名で、「レッドオクトーバーを追え」という映画がショーン・コネリー主演で上映されました。もう何十年前の話で、今ではショーンコネリーすらも亡くなってしまいました(苦笑)。
そのトム・クランシーも亡くなってしまったのですが、晩年彼がシリーズ化していた幾つかの小説が、有望若手の小説家と手を組んでシリーズを続けていました。その中の一人が「マーク・グリーニー」です。
私が最初に彼の事を知ったのは、「暗殺者グレイマン」という小説でした。
主人公のコートランド・ジェントリーは職業暗殺者。見た目や立ち居振る舞いをどんな場所でも適合させて、目立たなく行動出来る「グレイマン」と呼ばれて恐れられているのです。
グレイマンが仕事を受ける条件が、自分の心情に適合しているか、自分が行う暗殺が「正義」と判断出来るか・・・・となっています。
そのグレイマンシリーズがとにかく面白い。嬉しい事に毎年秋から冬にかけて定期的に刊行されます。ファンには毎年グレイマンに会えるというのも嬉しいポイント。
私はグレイマンシリーズがあまりに面白くて、彼の書いた他の小説も読みたくなり、前出のトム・クランシー「ジャックライアンシリーズ」も読んでみたのです。
これもCIAがらみのスパイ物で、胸躍り、血が騒ぐ、抱腹絶倒の面白さ。古い本もあるので、古本屋さんで探したり、通販で探したりして、彼の書いた小説は全て読んでしまいました。
しかし、私の体は未だに「マーク・グリーニー」を欲していたのです。
まだまだ、マークの本が読みたい。しかし、全て読み切ってしまった(絶望)。
で、最初のグレイマンシリーズを読み返しているです。最初に読んでから何年も経過してしまっているのですが、ワクワクが持続出来ました。結末は知っているけど、再読する事により、よりディテールを深く掘り下げて読む事が出来ているので、当時の興奮を思い出しながら毎日楽しんでいます。
今は秋に刊行されるだろう新刊までにも一度全て読み切りたいと思っています。
再読を楽しめる作家さんってあまりいないのだけど、村上春樹さん以来だろうか。
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