前回からの続きです。
なんとか会場には5分前に着くことができました。
時間ギリギリだったため、会場の後ろの方の席は、すでに埋まっていまして、前から2列目の席に着席。しかし、周りには学年の近い先生方が多くいらしたのでちょっと安心。
時間ちょっと遅れで総会が始まりました。
このPOC三志会というのは、もう一度詳しく説明します。もともと私は東京歯科大学の補綴第三講座というところに所属していました。
この講座はどういう治療を勉強するところかというと、局部義歯(部分入れ歯)を専門にしてました。しかし、入れ歯(義歯)だけではなく、口腔内の欠損全てを対象にしていたため、インプラントや口腔ガンや事故により大きく口腔内を欠損した患者さんの大型義歯なども研究していた講座でした。その講座名の第三講座からOB会を三志会、現役をPOCと呼んでいたのです。しかし、平成18年に講座が大学から消滅してしまいました。そのため、OB会の三志会と現役のPOCを一緒統合することになったのです。
この講座は今考えると、とても最先端でエキサイティングな講座でした。皆真面目で飲み会好きでいい先生ばかりでした。そんな恵まれた環境だったのに、私はサボってばかりでこそこそと映画館通いばかりしていました。なんてこった。失敗したと今考えても後の祭り。その後悔を少しでも埋められるようにとせっせと参加させていただいております。
後悔先に立たず。
で、総会です。
総会を真面目に見いていると、皆本当に熱心で頭が下がります。
何度も言いますがこの講座はすでに消滅しているのです。と、いうことは発展することが事実上難しい集まりなのです。新しい人材が入ってこないということなのですから。
普通は、なかなか力を入れるのは難しいと思います。しかし、幹事の先生がたは一生懸命盛り立てようと努力していらっしゃる。しかも年間行事や予定、予算、全てがしっかりしている。今思い出すと講座の雰囲気は厳しく厳格だったのがこうした素晴らしい先生方を排出してきたのだなとしみじみ。
微力ながら今後もお手伝い、またしっかり付いていきたいと思います。
総会の後は、私の恩師の関根先生の記念講演です。このブログにも何度か登場していますが、関根先生は東京歯科大学の教授だったのですが、今年の4月から奥羽大学のインプラント科の教授として就任しているのです。
関根先生の講演はとても素晴らし講演でした。エビデンス(医学的証拠)にもとずいた無理のない、患者さんに優しい無理のない思想、自らの失敗から得た教訓を生かしたインプラント治療学の立案などなど大いに感銘を受ける内容でした。
関根先生は言いました。
インプラントは患者さんの利益につなげるべきで、歯科医師の利益のために施述を行ってはいけないと。
ただ、閉口したのは現在の現状を説明されるときに奥羽大学の環境を説明されたのですが、近くで開業している私を紹介してくれたことです。嬉しい反面、恐縮しきりでした。
今、郡山は被災者の方が多く移住してきて、関根先生を必要としている患者さんが多いです。ぜひ頑張っていただきたいと思います。
講演の後は同じビルの中にある宴会場へと移動して関根先生就任祝賀会が開催されました。
私は不義理を働いて今まで挨拶できなかった先生方への挨拶に費やしました。
なぜか、若手代表ということで関根先生への祝辞をお願いされ、ここでも恐縮しきりでした。しかも、来年の講演を依頼され、とても有意義な1日となりました。
帰りは、関根先生と一緒に新幹線に乗り郡山まで帰ってきました。関根先生は新幹線をしっかりと予約されていたのに、私に合わせ自由席に一緒に乗ってくれて、卒後15年以上たつのに未だにご迷惑ばかりかけている自分が嫌になりました。
しかし、新幹線の中で二人きりでじっくりお話しできたのはとても良かったです。奥羽大学がとても近いので(歩いて5分)、先生の元に通わせていただいて勉強させてくださいとお願いしました。
受け入れて頂けるかは大学の審判を仰がなくてはならないのですが、関根先生がこの郡山にいる間は鞄持ちとしてずっとお支えできれば幸せだと思っています。
充実して良い、良い、良い1日。
学問は無理ですが、生活面では120%サポートしていきたいと思わせる人格者、関根先生。
地域の皆様のよろしくお願いします。
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